2014/3/31 タシギ
風もなく穏やかな日に、ゆっくり田んぼを回ってみる。久しぶりの田んぼや蓮田では、タシギが数羽。のんびりゆったり採餌中。タシギは、かなり警戒心が強いのだが、車からなので、かなり近くで観察出来る。もちろん車から降りれば、たちまち飛ばれてしまうのだが。
春の柔らかな日差しが降り注ぐ田んぼや蓮田は、タシギのお気に入りの場所である。
2014/3/30 タカブシギ
日毎に暖かさを増し、野の草も、木々の芽も嬉しそうに見える。ベランダの紫陽花は、緑の柔らかな新芽をいくつも見せている。弥生も残りわずかとなり、春が駆け足で近づいて来たようだ。
蓮田で出会ったのは、タカブシギ。他のシギとの出会いはなくても、通年で出会えるのがタカブシギである。とは言え、出会えたときは、やはり嬉しい。
2014/3/29 カイツブリ
水温む季節。沼のほとりをゆっくり歩く。葦原を飛び立ったのは、数羽のスズメ。♪チュンチュン♪と言う声にも春の到来を喜んでいる雰囲気が伝わってくる。
湖面を見るとカイツブリが、こちらに近づいて来る。沼のほとりでは、静かに時間が流れて行く。
2014/3/28 タヒバリ
馴染みの田んぼを一回りすると、タヒバリの姿をよく見掛ける。しかし、動きが案外早く、思っているようなシーンが写っていないことが多い。
空が暗くなって、雨がポツリポツリと落ちて来た日、サッカー場近くの草地でもタヒバリに出会った。いつも田んぼで見掛けるタヒバリよりは、わずかながら落ち着いているようで、何とか数枚、残すことが出来た。
2014/3/27 コチドリ
桜の蕾は、まだ固かったけれど、湖畔に吹き渡る風は、春の香りを運んでくれる。春の風に揺れる柳は、やわらかな花穂をいっぱいつけて右に左に自由自在。
湖面に浮かんでいるのは、オオバン、カイツブリ、カルガモ、コガモ、コブハクチョウ。近くの畑地には、ナズナ、オオイヌノフグリ、ホトケノザが彩りを添えている。その畑地でコチドリに出会った。ささやかな出会いであるが、それは、春を告げているかのようであった。
2014/3/26 ホオジロ
春の足音は、ずいぶん前から聞こえていたが、気まぐれな天候が続き、時に寒さが戻ってくる。今年の梅の開花は、例年より遅れているらしい。早咲き、中咲き、遅咲きとあって、遅咲きの梅は、桜の開花と重なりそうだとニュースで報じていた。
沼のほとりの葦原も、いつしか春の気配。ホオジロが水温む春の景色を楽しんでいるかのようであった。
2014/3/25 カワラヒワ
どこへ行っても鳥との出会いが少ないが、広々とした川沿いの公園を訪ねてみる。数年前に訪れた時とは、ずいぶん印象が違い、隅々まで手入れが行き届いている。まず出迎えてくれたのが、ツグミで、その数の多さには、少なからず驚いた。
続いて多かったのが、タヒバリ。そしてカワラヒワである。タヒバリにしてもカワラヒワにしても、田んぼで出会うことは多いのだが、公園の芝地で見掛けるのは、初めてである。環境が違うと見慣れた鳥も新鮮に見えるものだとしみじみ思った。
2014/3/24 ベニマシコ
日差しは、ずいぶん春めいて、野の草は、その日差しの中で生き生きと輝いて見える。自宅近くの桜通りのソメイヨシノは、いつの間にか蕾が膨らんで、開花までには、後1週間ほどだろうか。
菜の花畑が遠くに見えるところで、思いがけずベニマシコに出会った。ほんの一瞬であったが嬉しい出会いであった。あれは、旅立ち前だったのだろうか。
2014/3/23 シナガチョウ
数日前、春一番が吹き荒れたが、まだまだ寒さが残っている。時折、吹く風の何と冷たいことだろう。それでも、野の草は、健気に春を告げている。散歩道で良く見掛けるのは、オオイヌノフグリのブルー、白い小さな花のナズナ、ピンクのホトケノザなどである。
散歩道で出会ったのは、シナガチョウ。梅の花をバックに得意気な面持ち。その仕草が、何とも面白い。静かな公園でのひとこまである。
2014/3/22 ツグミ
散歩道をゆっくり歩く。梅は、もう盛りを過ぎて、甘い香りもずいぶん薄らいできている。それでも紅梅や白梅をところどころに見掛けると嬉しくなってくる。
梅林のすぐ近くの葦原を訪ねてみるとツグミがチョンチョンと軽やかな足取りで歩いている。ツグミの胸って、こんなに黒かったの?と思うほど黒々している。すぐ近くで聞きなれない声がする。見上げると、ムクドリがさえずっている。小鳥の声に春を感じる季節になったのだ。
2014/3/21 桜にスズメ
散歩道で見掛ける河津桜。お彼岸を迎える頃に、花をほころばせ、道行く人の目を楽しませてくれる。今年も、その時期を迎えた。昨年は、たくさんのメジロに出会ったが、今季は、ほんのパラパラと姿を見掛けるのみである。
その河津桜にスズメが1羽とまっていた。花の咲き具合を見ようと河津桜に近づいたら、目の前にスズメが現れてビックリ!散歩道での嬉しいひとこまである。
2014/3/20 メジロ
散歩道の河津桜、花の時期になるとメジロが喜び勇んで飛んでくる。♪チーチーチー♪嘴に、黄色い花粉をいっぱいつけて花の蜜を楽しんでいるようだ。
春一番の風が吹き荒れた日も、河津桜が、風に揺れる中、花の蜜に夢中になっている。♪チーチーチー♪2羽のメジロは、少し離れた河津桜に軽やかな足取りで飛んで行く。
2014/3/19 オオジュリン
散歩道にある葦原。スズメが群れで入っていることが多いのだが、♪チュンチュンという声だけで、姿がなかなか見えない。かなり警戒心が強く、こちらの気配を察すると集団で飛び立ってしまう。同じ葦原の中にオオジュリンも数羽いる。こちらは、比較的、おおらかで、葦をパキッパキッと突いているところを、ゆっくり観察することが出来る。このオオジュリンも、もうすぐ旅立ちなのだろうか。
2014/3/18 アオジ
散歩道で一番出会いの機会が多いのが、アオジだろうか。♪チッチッ♪チッチッと植え込みや草むらから聞こえてくる。この日も、草むらから飛び出したアオジが、ハンノキにとまり、ゆったりとした姿を見せてくれた。♂♀で熱心に採餌している場面に出会ったこともある。寒い間、楽しませてくれたアオジもそろそろ旅立ちだろうか。
2014/3/17 梅林の小鳥たち
「梅一輪一輪ほどの暖かさ」と愛でていたのは、まだ寒い頃であった。いつしか梅林は、真っ白な花で埋め尽くされ、甘い香りで満ち溢れていたが、すでに盛りを過ぎてきたようだ。元気いっぱい飛び回っていたメジロたちの姿が、少なくなって来た。
まだ蕾だった頃に出会ったのは、ベニマシコやツグミ。真っ白な花が一面に梅林を覆う頃、甘い香りに誘われるように集まってくるのは、メジロ。時には、ヒヨドリもやってくる。梅の花に、興味は示さないが、エナガやジョウビタキが梅林に遊びに来ることもある。
梅林は、小鳥たちの憩いの場。散歩コースのいくつかの梅林で出会った小鳥たち。来る年もまた、元気な姿を見せて欲しいものである。
2014/3/16 ノスリ
鳥との出会いの少ない昨今、静かな沼のほとりをゆっくり回ってみる。湖面には、オオバンが数羽、カイツブリ、バンの姿も見える。カワウは、のんびりゆったり羽を広げ、早春の風を楽しんでいるかのようだ。ダイサギが1羽、湖面をゆっくり飛んで行くのが見える。
沼のほとりの1本の木に何やら猛禽らしい姿。少しずつ近づいてみるとノスリである。こちらの気配に気がついたらしい。すぐに飛び立ち、ノスリの姿は、視界から消えてしまった。
2014/3/15 ベニマシコ
朝のひととき、葦原を訪ねてみる。2羽の小鳥が、目の前の葦原に飛んで来た。朝日を浴びてシルエット状であったが、オオジュリンとは違うようだ。よくよく見るとベニマシコ。今まで、この葦原でベニマシコに出会ったことはない。いつも聞き慣れた♪フィッフィッ♪フィッフィッの声を発するでもなく、静かに、そっと餌取りをしているようだ。
ほんの束の間の出会いであったが、ベニマシコが姿を見せたことで、まだまだ冬の装いの葦原が、ひととき華やいで見えた。
2014/3/14 エナガ
3月も半ばを迎えたが、風が冷たく、まだまだ寒さを感じる日が多い。それでも風を遮るような場所に行けば、やわらかな日差しが降り注ぎ、春を感じさせてくれる。足元を見れば、オオイヌノフグリやホトケノザ、ナズナなどが可愛い花をつけて微笑みかけてくれる。
風を避けて訪れた葦原。思いがけずエナガの群れに出会った。全部で7~8羽は、いただろうか。オオジュリンのように枯れた葦をパキパキと突いている。なかなか見通しの良いところには、出て来てくれないが、葦の間に見え隠れするエナガの可愛い姿に心癒される思いがした。
2014/3/13 ヨシガモ
冬鳥の飛来が少ない中で、カモ類との出会いは、比較的多かった。ミコアイサ、ホシハジロ、ヒドリガモ、トモエガモ、ヨシガモなどである。
鳥見をはじめて、まだ日が浅い頃、近隣の公園で、出会ったのがヨシガモであった。渡りを忘れてしまったのか、通年で見ることが出来た。「ヨッシー」と名づけたそのヨシガモの姿が見られなくなって久しい。
沼のほとりで出会ったヨシガモは、♂♀で寄り添い、契を交わす場面も見せてくれた。渡りの日も間近。
2014/3/12 キジ
馴染みの田んぼをゆっくりのんびり回ってみる。日差しは、春めいているのだが、田んぼの風は、まだまだ冷たい。一番出会いの多いのが、ツグミ。何か変わったツグミは、いないかと丹念に見て回るが、普通のツグミばかりである。
続いて多いのがタヒバリ。ヒバリも時折、見掛ける。突然、現れたのがキジの♂。こちらも驚いたが、キジも驚いたようだ。あっという間に遠ざかって行った。
2014/3/11 タヒバリ
馴染みの田んぼをのんびりゆっくり回ってみる。♪ピチュピチュビリリ♪賑やかに聞こえてくるのは、ヒバリ。寒い間、田んぼ回りが出来なかったが、いつしかヒバリの囀りが聞こえる季節を迎えていたのだ。
乾ききった田んぼ。わずかに水の入っている田んぼ。まだまだ冬色の濃い田んぼで数羽の鳥が飛び立った。タヒバリである。1時間ほど回っただけで、ずいぶんたくさんのタヒバリに出会った。旅立ちの日もそろそろだろうか。
2014/3/10 梅林のメジロたち
散歩道で見掛けるいくつかの梅林。弥生を迎え、暖かさを感じ始めると一輪、また一輪と咲き始め、あっという間に真っ白な梅の花で埋め尽くされていく。有名な梅の名所を訪ねるのも良いが、近場で梅の香りと花を楽しむのも、味わい深いものがある。
早春の日差しを楽しみながら、梅林を訪ねてみると♪チーチー♪とメジロの声がする。梅の花は、八部咲きで辺りには、甘い香りが満ち満ちている。メジロは、梅の花に埋もれるように動きまわり蜜を吸っている。全部で7~8羽は、いるだろうか。
花から花へ嘴に花粉をいっぱいつけて、忙しく、時には楽しそうに飛び回るメジロ。そのメジロの動きに振り回されながら、梅の花見をしばし楽しんで来た。
2014/3/9 チョウゲンボウ
♪春は名のみの風の寒さや♪と歌われるように、3月に入ってから寒い日が続き、散歩コースの道端には、霜柱があちこちに出来ている。咲き始めた河津桜も寒さに打ち震えているようだ。
冷たい風の吹く中、回った馴染みの田んぼ。出会ったのは、毎度おなじみのツグミ、タヒバリ、ヒバリ、ムクドリ、スズメ。それに加えてノスリとチョウゲンボウ。チョウゲンボウは、目の前の用水路から飛び立った。用水路沿いには、ホトケノザ、オオイヌノフグリなど春を告げる野の草が咲き、しばし寒さを忘れさせてくれた。
2014/3/8 ヒバリシギ
田んぼや蓮田も、いつしか春の気配を感じるようになってきた。ゆっくりのんびり田んぼを回ってみるとオオイヌノフグリのブルーの花が、あちこちで春の歌を歌っているように咲いている。ホトケノザの群落や菜の花が咲いているところもあり、田んぼは、春色に染まり始めている。
蓮田では、嬉しいことにヒバリシギが待っていてくれた。2羽で熱心に採餌している。晩秋から、何度か出会いのあったヒバリシギ。いつまで姿を見せてくれるのだろうか。
2014/3/7 ノスリ
馴染みの田んぼをゆっくりゆっくり回ってみる。田んぼは、私の一番、心やすまるところである。何の変哲もない光景のように見えるが、四季折々、田んぼが見せてくれる表情は、変化に富んでいる。
淡い茶系を貴重にした田んぼで出会ったのは、ノスリ。いつも思うのだが、ノスリは、猛禽とは思えない優しい顔立ちである。入り組んだ枝の隙間から見せたノスリの目には、優しさがあふれていた。
2014/3/6 カンムリカイツブリ
久しぶりに訪れた沼のほとり。コガモ、マガモ、ヨシガモ、オオバンがゆったりのんびり泳いでいる。寒かった冬から柔らかな日差しへといつしか変わり、湖面の色合いも輝きも春の装いになりつつある。
水面にぷっかり顔をのぞかせたのは、カンムリカイツブリ。早くも夏の装いである。沼のほとりには、優しい光が降り注ぐ。
2014/3/5 うこっけい
3月に入り、あたりの空気が春めいて、吹く風にも優しさを感じるようになって来た。ゆっくりのんびり散歩道を歩くとホトケノザの群落が目に入った。陽だまりは、ずいぶん暖かく、野の花も喜んで花を咲かせてくれたのだろう。
すぐ近くでは、猫柳が、芽を吹いている。迷い子の烏骨鶏(うこっけい)も、のんびりお散歩。早春の日差しが降り注ぐ。
2014/3/4 ベニマシコ
寒さを迎える頃、葦原を歩くと聞き覚えのある声が聞こえてくる。♪フィッフィホ♪フィッフィホ♪優しい声の持ち主は、ベニマシコ。寒い時期に一番出会いを楽しみにしている鳥である。
♪フィッフィホ♪フィッフィホ♪声が近づいたり遠ざかったり。枯れ草の隙間から、あの可愛い顔が見えた時、胸の鼓動が大きくなる。
2014/3/3 ジョウビタキ
冬鳥の飛来が少ない中で、近隣の公園を訪ねる度に、姿を見せ楽しませてくれた鳥がジョウビタキ♂である。殺風景な冬の公園にジョウビタキ♂のオレンジ色は、温かさと華やぎを添えてくれた。散歩の人たちも立ち止まり、注目の的。こんなに熱い視線を浴びる鳥は、なかなかいないのではないだろうか。
逆光であっても、その出会いは、心に残るものである。
2014/3/2 キクイタダキ
今季、冬鳥の飛来が少なく、おのずと鳥との出会いも少ない。そのような中で、思いがけず出会ったのがキクイタダキである。頭頂部に菊の花を頂いたようなのでキクイタダキと呼ばれるという。その姿の何と可愛いことだろう。しかし、動きは速く、ファインダーにその姿をとらえることは、なかなか難しい。今季も出会えたことに感謝である。
2014/3/1 メジロ
記録的な大雪の後、まだまだ除雪が進まない土地の方々には、何ともお気の毒だが、ソメイヨシノの芽も膨らみ始め、春の訪れを感じるようになってきた。今日は、もう弥生。寒い間、2羽で姿を見せてくれたメジロも梅林に蜜を求めて移動したようだ。♪チーチー♪という鳴き声も何時しか遠のいてしまった。
早春賦 (作詞:吉丸一昌)
春は名のみの 風の寒さや
谷の鶯(うぐいす) 歌は思えど
時にあらずと 声も立てず
時にあらずと 声も立てず