2014/7/31 アカアシシギ
冬の蓮田で、何回となく出会ったアカアシシギ。最初、1羽と思っていたアカアシシギが、2羽とわかったときの、あの嬉しさ。干潟に出掛けることの少ない私には、蓮田でのアカアシシギとの出会いは、記憶に深く残るものである。
そのアカアシシギに蓮田近くの水溜りで出会った。ファインダー越しに見る赤い脚が、何とも鮮烈で久しぶりに心が高鳴るのを覚えた。
2014/7/30 ササゴイ
暑い日が続き、鳥見に出掛ける気力も失せがちであったが、木陰で鳥見が出来る場所があるとのことで思い切って出掛けてみた。
緑の木陰を池に沿って歩を進めると、カルガモの親子が楽しそうに泳いでくる。さらに進むと、カメラマンの姿が数人。早速、お仲間に入れて頂く。対岸までの距離は、かなりあるが、ササゴイが木にとまっているのが見える。
なかなか縁のなかったササゴイ。この日、短時間の間に、数回、飛ぶ姿も見せてくれ、木陰でゆったり鳥見をすることが出来た。
2014/7/29 ツバメチドリ
暑さの中で出会ったツバメチドリ。距離はあっても、何度となく会いたくなる鳥である。以前、訪れた宮古島では、手の届くような距離で観察することが出来たが、今回は、鳥との距離があまりに遠い。それでも、足を運んでしまう。
この日も、どこにいるのか、ご親切な方にスコープを見せて頂いて納得した次第。鳥との出会いの少ない今、嬉しい出会いではある。
2014/7/28 オナガ
梅雨明けと同時に訪れた猛暑。この暑さをひととき、忘れようと、緑陰を求めて、近くの雑木林に出掛けてみた。1羽のカラスアゲハが、ひらひらと飛び、林の中に消えて行く。その蝶の動きに誘われて林の中を歩いてみると、決して綺麗とは言い難い、あのオナガの声が聞こえてきた。
少し開けたところに飛んで来て、何やら探している様子。長い尾をひらひらさせて優雅に飛ぶ、オナガの姿を見ていると、ひととき暑さを忘れることが出来た。
2014/7/27 アオバズク
青葉の頃に飛来すると言うアオバズク。今月の半ば頃から、アオバズクの巣立ちのたよりが、いくつか聞こえていたが、一番、気になっていた場所のアオバズクが、とうとう巣立ちした。
1羽は、高い木の上。その高い木の木肌にへばりつくようにしているので、ちょっと見ただけでは、分からない。親切な方が、その場所を、的確に教えてくださるが、肉眼では、分からなかった。もう1羽は、低い桜の木に、ちょこんととまり、道行く人を興味深そうに眺めている。
アオバズクが巣立ち、暑さは、いよいよ本格的になってくることだろう。
2014/7/26 チュウサギ
田んぼの緑を楽しみながら、ゆっくりゆっくり田んぼまわりをする。梅雨明けと同時に、太陽の輝きが一層、増し、暑さも何倍にも感じられる。
出会いの少なかったサギだが、この日、1箇所に5羽ほど羽を休めている姿を見ることが出来た。どうやらチュウサギとダイサギのようだ。白いサギが緑の稲田の上を飛ぶと、何とも涼やかで気分が晴れ晴れしてくる。真夏の田んぼに白いサギは、似合っている。
2014/7/25 アマサギ
今季の鳥の少なさは、異常とも思えるものである。田んぼで必ず出会えたサギ類だが、広い広い田んぼで、たった1羽のチュウサギやダイサギに会うことすら珍しくなっている。
その田んぼで、2羽のアマサギに出会った。牛の回りを飛び回るコバエをとっているらしい。大きな牛の足元で、ちょこちょこ動き回るアマサギの姿が、何とも微笑ましく、思わずレンズを向けた。
2014/7/24 キジ
鳥が少ないと嘆きながらも、それでも懲りずに田んぼを回る。田んぼは、稲の緑が爽やかで、一面に広がる緑の海を見ていると、不思議と力が湧いてくるような気がする。
この日も、時折、見掛ける蝶や蜻蛉に癒やされながら、田んぼの緑を楽しんでいると、前方にキジの姿が見えて来た。キジの羽は、太陽の光をいっぱい浴びて輝いて見える。ほんのひととき、この出会いを楽しみに田んぼへ足を運んでいる。
2014/7/23 アカアシシギ
数日前、いつもの田んぼに足を運んでみた。アカアシシギのあの赤い色が忘れられず、もう一度、何とか近くで見たいものだと思っていた。冬に出会ったアカアシシギとは、赤さが違う。
この日、鳥たちは、前回より、一層遠く、その上、陽炎が立って、撮影は、困難であった。しかし、アカシシギに会いたいとの思いが通じたのであろう。アカアシシギは、前回よりは、近くに姿を見せてくれ、あの赤い足をゆっくり見せてくれたのである。
2014/7/22 トラフズク
あまりに鳥との出会いの少ない昨今、どこに行こうか迷った末、トラフズクのポイントに足を伸ばしてみた。もう会えないかもしれないという思いと、もしかしたら元気な姿を見せてくれるかもしれないという思いを半々に。
現地に到着し、心当たりの木を一本、一本調べて行く。オナガは、あたりの木々を優雅に飛び回っている。ほぼ一周し終えた頃、一本の木にトラフズクの姿が見えた。最初、2羽と思ったが、どうやら4羽いるようだ。
なかなか目を開けてくれなかったが、しばらく様子を見ていると、ゆっくり動き出し、オレンジ色の目で、こちらを見つめているようだった。
2014/7/21 アオバズク
青葉の頃に飛来するというアオバズク。大きな緑の木々が、心地良い木陰を作っている広場の片隅にアオバズクがひっそりと佇んでいる。久しぶりに訪れてみると♂だけではなく、♀も姿を見せてくれた。雌が姿を見せてくれたということは、雛の巣立ちも、そう遠いことではないだろう。
我が子を見守る親の愛は、深く強いものである。蜂のような虫が、目の周りを飛び交い、目の近くを刺してもじっと我慢している。その姿には、力強い愛がヒシヒシと感じられた。
2014/7/20 ツバメチドリ
梅雨明けも、間もなくと思うが、今にも降り出しそうな空模様の中、いつもの田んぼへ向かった。途中、ポツポツとほんのわずか雨粒が落ちてきたが、目的地が近付くに連れて空が明るくなって来た。
ポイントでは、先客が数名。ツバメチドリの情報が流れる前は、どなたの姿も見掛けなかったのだが。鳥との距離があるとは言え、やはり魅力の鳥らしい。
草に隠れて、なかなか姿を見せてくれないが、待つことしばし。成鳥、幼鳥。共に姿を見せてくれた。何回か飛ぶ姿も見せてくれたが、思うようなシーンは、難しい。陽炎がたって、ピントも合わせにくく、改めて、足を運んでみたいと思う。
2014/7/19 オオハシシギ
鳥が少ない。鳥枯れ。この言葉を何度聞いたことだろう。実際、フィールドを回ってみて、その思いを重いほどに感じる昨今である。
そんな重い気持ちを抱えながら、馴染みの田んぼへ足を運ぶ。嬉しいことに田んぼの緑が生き生きと輝き、稲穂も順調に育っているようである。時折、颯爽と飛ぶツバメの姿が見られ、ほっとする。
さらに嬉しいことにオオハシシギ夏羽との出会いが待っていた。距離はあったが、久しぶりに見るオオハシシギ夏羽は、輝いて見えた。
2014/7/18 アカアシシギ
夏の田んぼは、緑が爽やかで、元気いっぱい。生命力にあふれている。蜻蛉が飛び、蝶が舞う。畦道に時折、姿を見せてくれるのは、キジ。今の時期、一番出会いが多いのは、カルガモだろうか。鳥の少ない今、カルガモに出会えたことで、ほっとする。
蓮田を回ってみると勢い良く伸びた蓮の葉が、辺りを覆って力強い緑でいっぱいだ。蓮田の近くで出会ったのは、アカアシシギ。かなり距離があったが、赤い脚に魅せられて、レンズを向けて見た。
2014/7/17 コチドリ
♪ピォピォピュー♪どこからともなくコチドリの声が聞こえて来た。どこにいるのかな?辺りを見渡すと、道路の片隅にしゃがみこんでいる。抱卵しているわけではなく、座り込んで休んでいるようだ。
♪ピォピォピュー♪また、鳴いた。コチドリが鳴きながら飛ぶ姿は、今まで何度も見ているが、座ったままで、誰かを呼んでいるようだ。しばらく様子を見ていたが、いつの間にか飛び去っていた。
何か寂しげなあの声は、我が子を呼ぶ声だったのだろうか。それとも伴侶を呼ぶ声だったのだろうか。
2014/7/16 カワラヒワ
7月も半ばを迎え、流石に夏の暑さを感じるようになってきた。雨の降った後、道路に出来た小さな水溜り。涼を求めてカワラヒワが、パシャパシャと水浴びをしていた。パシャパシャパシャパシャと思いっきり水しぶきをあげて実に気持ち良さそうだ。
こんな小さな水溜りも、小鳥にとっては、大切な水場。カワラヒワは、満足そうに飛び立って行った。
2014/7/15 アマサギ
今季の田んぼは、サギ類との出会いがあまりに少ない。今の時期、少なくともアマサギ、チュウサギに出会うことは、決して珍しいことではなかったのだが、何故か、出会いの機会が、あまりに少ない。
アマサギは、5月の舳倉島で出会っているが、近くの田んぼで出会ったのは、7月に入ってからである。それも、たった1羽。非常に警戒心が強く、車でそっと近づいても飛び立ってしまう。トラクターの後を幼子のように追いかける姿を、今までしばしば見ていたが、今季は、難しそうである。
2014/7/14 ツミ
太陽が顔を出し、じりじりと気温が上がった日。少し歩くと汗が噴き出してくる。ようやく木陰に入ってほっと一息。木々の緑が、爽やかな風を呼んで、何とも心地よい。
目の前の木立に、何やら動く気配。まだ、あどけなさを残したツミの若である。巣立ってから、どれくらい経ったのだろうか。巣立ち雛とは、ずいぶん印象が違うが、まだまだ親のすねかじり。これから、ますます逞しくなっていくことだろう。
2014/7/13 セイタカシギとアカアシシギ
田んぼの緑を満喫しながら、さらに進むと、蓮田が広がってくる。6月の末に訪れたときは、程よい空間があり、ここに何か鳥がでてくれればとの期待感を持つことが出来た。しかし、今は、勢い良く伸びた蓮の葉が一面蓮田を覆い尽くし、蓮の葉の上にスズメでも乗ってくれないかなと願うくらいがせいぜいである。
この日、出会ったのは、セイタカシギ4羽。鳴きながら飛んで来て、くつろいでいるように見えた。セイタカシギに見とれていると、何とアカアシシギも1羽、姿を見せてくれた。赤い脚が実に綺麗だ。
セイタカシギの赤とアカアシシギの赤色。梅雨空を吹き飛ばすような、嬉しい出会いであった。
2014/7/12 ツバメチドリとムナグロ
雨が降ったりやんだり。雲が広がりどんよりした空模様の日もあったりで、すっきりしないが、田んぼに行くと緑が一面に広がり、何とも心地よい。今の時期の田んぼの緑は、実に爽やかで、心あらわれる思いがする。
その田んぼで、ツバメチドリとムナグロに出会った。ムナグロは、5月の末に出会っているが、ツバメチドリは、2年ぶりである。かなり距離はあったが、ツバメチドリが颯爽と飛ぶ姿を久しぶりに見ることが出来た。
2014/7/11 ヒバリ
空高く舞い上がる揚雲雀は、上田敏の「春の朝(あした)」に出てくるし、俳句の世界では、春の季語にもなっている。しかし、今の時期、田んぼを回ると、実にたくさんのヒバリに出会う。それも鳴きながら、空高く舞い上がるのだ。鳥の少ない時期だから、一層、その姿が目立つのかもしれない。
この日も、行く先々の田んぼで、ヒバリに出会った。収穫の済んだ麦畑で、広い農道で、用水路沿いの細い道で、そして爽やかな緑の稲田でも。
2014/7/10 ツバメ
雨の降った後の稲田は、緑が生き生きとして、何とも清々しい。稲の緑は、一色ではなく、やわらかな緑もあれば、たくましさを感じさせる濃い緑もあり、わずかに黄色味を帯びた緑もあったりで、その緑を見ているだけでも、癒される。
雨が上がった後の田んぼで、ツバメがずいぶん飛び交っていた。良く見ると、泥やワラを運んでいるようだ。まだ、マイホームづくりをしているツバメもいるらしい。田んぼは、鳥たちの憩いの場だ。
2014/7/9 セッカ
麦の収穫も終わり、田んぼは、緑一色。オオヨシキリは、ところどころで、元気よく囀っている。しかし、この賑やかな声が、聞こえなくなる日も近いことだろう。場所によっては、ヒバリの姿をずいぶん見掛ける。そして空高く舞い上がり、また、田んぼに降り立つ。
田んぼをしばらく回ってみると、♪ヒッヒッヒッ♪チャッチャッチャッチャッ♪の声。会いたい、撮りたいと願っているセッカだ。いつものように右に左に自由自在。やっと降りるかなと思ったら、急に方向転換。ずいぶん気まぐれな鳥である。
そのセッカが、やっと降り立ち、得意のポーズ。文月の田んぼは、賑やかだ。
2014/7/8 ツミ
林の中は、実に静かだった。木々の緑は、色を濃くし、木陰に入るとひんやりと心地よい。その林でツミに出会った。ほんの一瞬、♪♪キィーキッキッキッ♪と甲高い声がして、さっと飛んで来た鳥。それがツミであった。
辺りを絶えず、見渡し、警戒を怠らない。体は、決して大きくはないが、猛禽としての誇りを持っている。威厳のあるその風貌が、魅力である。
2014/7/7 ホオジロ
セッカに会いたくて田んぼや草原に足を運ぶ。♪ヒッヒッヒッ♪チャッチャッチャッチャッ♪良く通るこの声。麦畑の上空を右に左に忙しく飛び回り、やっと近づいて来たと思っても、すぐにUターン。なかなか降りてくれないセッカにしびれを切らした頃、涼やかな声が聞こえてきた。振り返るとホオジロが灌木にとまって囀っている。♪チョッピー チュチュ チュリチュー♪姿も声も爽やかであった。
2014/7/6 オナガ
♪ギュィーギュィーギュィー♪時折、聞こえてくるのは、オナガの声である。さわさわと吹く風の心地良い日。リビングの窓をいっぱい開け放つ。どうやら近くの林にオナガが姿を見せてくれることがあるらしい。
別の日、近くの公園でもオナガを見掛けた。どうやらオナガは、あちらこちらに姿を現すようだ。今の時期が、一番出会いの機会が多いのかもしれない。あの声は、好きにはなれないが、姿は、なかなか美しい。
2014/7/5 セイタカシギ
田んぼや蓮田をゆっくりゆっくり回ってみる。今の時期、田んぼで出会えるのは、ヒバリ、オオヨシキリ、セッカ、コジュリン、コヨシキリなどであろうか。後、1ヶ月もすれば、秋の渡りのシギたちが、ポツポツ姿を見せてくれるかもしれない。
この日、久しぶりにセイタカシギ2羽に出会った。スラリとした赤い脚が魅力的である。しばらく仲良く採餌していたが、急に2羽で飛び立った。このセイタカシギは、旅の途中で立ち寄ったものであろうか。雨が降り出す前に、ほんの束の間の出会いであった。
2014/7/4 コジュリン
田んぼの緑が一面に広がっている様は、何とも清々しい。雨が降れば、その緑は、しっとりとした美しさを見せ、太陽が顔を出せば、その緑は、輝きを増す。
文月の田んぼで出会ったのは、コジュリン。♪チョッピィ チュリリリリ ピッ♪軽やかで爽やかな声だ。田んぼに響き渡るコジュリンの声。その声に夏を実感し、しばし耳を傾ける。
2014/7/3 カワラヒワ
馴染みの田圃道をゆっくりゆっくり進む。田んぼの片隅に植えられた花菖蒲も時期を過ぎ、ところどころで見掛けるツユクサに、心癒される思いがする。
6月に田植えを済ませた稲田は、まだ、頼りなげに早苗が揺れているが、春、田植えを済ませたところは、日々、緑の色を濃くしている。その水田の一角に、カワラヒワが、時折、水飲みと水浴びにやってくる。まだ若いカワラヒワのようだ。羽の黄色が鮮やかで、何とも初々しい。その色は、緑の田んぼに似合っている。
2014/7/2 ツミ
緑の林の中をゆっくり歩く。深い緑色に覆われた林の中は、実に静かだ。時折、聞こえてくるのは、シジュウカラの声。その声に誘われるように、さらに進むとオナガの声が聞こえてきた。オナガの声は、決して好きにはなれないが、その姿には、心惹かれるものがある。
オナガの声のする方角に目を転じると、ツミの若の姿が目に飛び込んできた。巣立ちして飛び回っていると聞いてはいたが、思わぬ出会いに心が弾む。これから、日々、逞しく育っていくことだろう。
2014/7/1 ツバメ
天候不順の日が多かった水無月も過ぎ、今日は、早、文月。文月と聞いて連想するのは、短冊に願い事をしたためる七夕の行事であろうか。
田んぼでは、梅雨空の中でも、颯爽と飛んでいるのは、ツバメ。青々と広がる稲田の上を、右に左に自由自在。あのスピード感溢れる飛び方には、大いに刺激され、力を頂くことが多々ある。そのツバメの飛びを何とか撮影しようと悪戦苦闘。ツバメを見ていると力がみなぎってくる。