タイトル:九羽の白鳥 とりどり日記

2015/2/28 アカハラ

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この冬、海辺での出会いを求めて九十九里など海岸沿いを数回、訪問した。風が強い日が多く難儀したが、それなりの出会いがあると心も体も温かくなってくる。

この日も風が強かったが、海岸近くの公園でアカハラ2個体に出会った。アカハラは、海辺の鳥ではないが、今季、出会いの機会が少なかったので、思わずシャッターを押す手に力が入った。ささやかな鳥との出会いに心弾ませ、如月も去って行く。

2015/2/27 ヤマガラ

ヤマガラの画像

ロウバイの花が咲いている所に、ヤマガラもしばしば姿を見せてくれた。♪ニーニーニー♪という甘えたような声は、たとえヤマガラの姿が見えなくても心和ませてくれるものがある。

ヤマガラの愛嬌のある顔が、私は、好きで、♪ニーニーニー♪という声を聞くと、そわそわして辺りを探し回る。エゴの実が好物なのは、良く知られるところであるが、松の実も大好物である。ロウバイの花の近くには、大きな松の木もあったことに、その時初めて気がついた。

2015/2/26 ジョウビタキ

ジョウビタキの画像

久しぶりの公園では、ジョウビタキにも出会った。秋が深まる頃から姿を見せ始め、川沿いの道や沼のほとりで、しばしば出会うことがある。ベランダにあるムラサキシキブの実を啄みに姿を見せてくれた時は、大いに心が弾んだものであった。

ジョウビタキは、人懐っこい鳥で、この日も何度も何度も姿を見せてくれた。しかし、すっきりしたところには、なかなか留まってくれない。案外、ジョウビタキもこちらを相手に遊んでいるのかもしれない。

2015/2/25 アトリ

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久しぶリに訪れた公園では、あちらこちらに春の気配が漂っていた。桜のつぼみも何時しか膨らみ、コブシの蕾もふっくらしてきたようだ。葉の緑も生き生き輝いて見える。

ロウバイが程よく咲いているところに飛んで来たのは、アトリ。黒く夏羽になりかけている個体も飛んで来たが、奥まったところに入ってしまった。今季、アトリには、よく出会う。もうしばらく滞在し、真っ黒な夏羽を見せて欲しいものである。

2015/2/24 シジュウカラ

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空気は、ひんやりして、まだまだ寒々しい空気が辺りを覆っている。太陽が顔を出し、笑顔を振りまいてくれる日の何と有難いことだろう。

久しぶりに訪れた公園。ロウバイが、程よく咲き、シジュウカラがしばしば姿を見せてくれた。なかなか良い所には、とまってくれず、レンズを向ける機会は、数少ない。シジュウカラは、そんなことには、お構いなく、好きな場所にとまって、また飛び去って行く。

2015/2/23 イソヒヨドリ

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近隣の公園を訪ねても鳥影が薄い。馴染みの田んぼや蓮田で見られるシギは、限られている。そのような中で、思い立って訪れた海辺が、案外面白い。この冬、何回足を運んだだろうか。

海辺での出会いで、一番多いのが、イソヒヨドリだろうか。訪れる度に必ずと言って良いほど、イソヒヨドリに出会う。この日も、草地に降りたり、フェンスの上に乗ったり、浜辺に降りたり、楽しげにあちこち動き回って楽しませてくれた。

2015/2/22 ビロードキンクロ

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2月も半ばを過ぎ、春の訪れが目前に迫っているように思える日もある。ベランダに度々姿を見せ楽しませてくれたメジロも訪問の回数が減ってきているようだ。あちこちの梅の花が、少しずつ花開いて来ているのであろう。

風の強い日に海辺で出会ったのは、ビロードキンクロ。ここ1ヶ月ほど姿を見掛けなかったので、久しぶりの出会いである。ビロードキンクロ♀と2羽の若♂。波が高く姿が見えなくなるほどであったが、何度も何度も潜水を繰り返し、冬の海を楽しんでいるように見えた。

2015/2/21 クロサギ

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春を間近に控えているとは言え、冬の浜辺は、何とも寒々しい。しかし、鳥見をするのもためらうような風が強い日にもサーフィンを楽しんでいる人たちが、結構いるので驚く。もっともサーフィンとは、波乗りのことなのだから、風があって波が高くなってこそ楽しめるのかもしれない。

その浜辺で出会ったのが、クロサギである。どこからともなく飛んで来て浜辺に降り立った。以前、奄美大島で出会ったクロサギは、白色型であったが、関東周辺で見られるのは、黒色型ばかりである。

2015/2/20 クロガモ

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♪ピィー フィー ピィー♪どこか物悲しい声が、水路の奥の方から聞こえて来る。♪ピィー フィー ピィー♪北海道では、何回か聞いたことのあるクロガモの声だ。

水路の奥の方にクロガモが数羽、ゆらりゆらりと浮かんでいる。黒い体に黄色の嘴の♂は、良く目立つ。近くには、♀の姿も。ハクチョウの北帰行も始まっているようだ。カモたちの北帰行も間もなくであろう。寒い間楽しませてくれたカモたち。また、水辺が寂しくなる。

2015/2/19 ツクシガモ

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2月も半ばを過ぎて、春のように暖かい日もあれば、体の芯まで冷えてしまいそうな寒い日もあり、戸惑いながらの日送りである。

先日訪れた海辺。相変わらず、ツクシガモが滞在して、ゆったりとした姿を楽しませてくれた。すぐ近くには、たくさんのカモメが浮かんでおり、そのカモメの群れとは、距離をおいて悠々と泳いでいる。何に驚いたかカモメが一斉に飛び立つと、つられるようにツクシガモも飛び立って行った。

2015/2/18 ハジロカイツブリ

ハジロカイツブリの画像

ウミネコ、セグロカモメ、オオセグロカモメ、ユリカモメ。たくさんのカモメの姿が、あちらにもこちらにも。少し離れたところに姿を見せた小さな鳥の集団は、ハジロカイツブリだ。30羽ほどの群れと20羽ほどの群れ。その2つの群れが、一緒になって、泳いでいく。

まだ冬羽ばかりと思っていたが、夏羽に姿を変えている個体も1羽いて、目を引く。エキゾチックな雰囲気のハジロカイツブリ夏羽。やがて全員、夏羽になったら見事なことだろう。

2015/2/17 セイタカシギ

セイタカシギの画像

リビングの窓越しに見る日差しは、いつしか和らいで、時折ベランダに姿を見せるメジロの表情も心持ち優しげに見える。

如月の蓮田では、セイタカシギにも良く出会う。3羽が仲良く同じ蓮田で食事中の場面にも出会った。スラリとした長い足が印象的なセイタカシギ。以前は、干潟で出会うことが多かったが、近年、蓮田や田んぼでも姿を見掛ける機会が多い。

2015/2/16 ヒバリシギ

ヒバリシギの画像

秋が深まる頃から、長い間、蓮田で姿を見せてくれているのが、ヒバリシギである。昨シーズン、初めて冬羽のヒバリシギを見たときは、一体何者だろう?とすぐには、分からなくて、その識別に悩んだものであった。

アメリカウズラシギにしてもヒバリシギにしても、今まで、越冬例は、数少なかったはずである。近年、鳥たちの動向が変わって来ているのは、地球温暖化の影響というだけなのだろうか。何とも気になるところである。

2015/2/15 アメリカウズラシギ

アメリカウズラシギの画像

秋が深まり、冬の気配が蓮田や田んぼを包み始める頃、蓮田で何度か出会ったアメリカウズラシギ。あまり警戒心がなく、かなり間近で見られることが多かった。

蓮田通いをしばらくお休みしている間に、居場所を変え、少し奥まった田んぼで、時折、姿を見掛けるようになった。少々距離があり、見難いことが多いのだが、自分の目で、アメリカウズラシギが、まだ滞在していると確認出来たときの喜びは、大きい。

2015/2/14 ムナグロ

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吹く風にも降り注ぐ日差しにも、ほんのり春の気配を感じる今日このごろ、馴染みの田んぼをゆっくりゆっくり回ってみる。ところどころに見かけるわずかに水の入った田んぼ。後、1ヶ月もすれば、春の渡りのシギ・チが舞い降りてくれるだろうか。

少し小高くなったところにタヒバリ、ツグミ、ムクドリが動きまわっている。左手の方に見えたのは、久しぶりの出会いのムナグロだ。寒い冬の間には、見かけることのなかったムナグロ。たった1羽だったが、懐かしく心和む出会いであった。

2015/2/13 オオハシシギ

オオハシシギの画像

蓮田に降り注ぐ日差しも、いつしか和らいで、春の兆しをそこかしこに感じるようになって来た。道端では、オオイヌノフグリが、ブルーの可愛い花を咲かせ、まだ背丈は低いが、ナズナの花もところどころに見える。

前回出会えなかったオオハシシギだが、1箇所の蓮田に何と30羽近くが集まり、一心に食事中であった。ハマシギも同じ蓮田で、20羽ほど集まり、羽を休めている。春の渡りが始まるまでに、まだ1ヶ月以上あるが、それまで、楽しませてもらえるのだろうか。ゆっくり羽を休めて欲しいものである。

2015/2/12 タゲリ

タゲリの画像

梅林の梅が、そろそろ咲き始め、春の兆しをそこかしこに感じるようになって来た。♪春は名のみの風の寒さや♪と歌に歌われているように風は、まだまだ冷たいが、それでも春の気配を含んでいる。

馴染みの田んぼに回ってみると、タゲリが数羽静かに食事中。以前、霜の降りた寒い朝に見たタゲリは、数羽で寄り添うように休んでいた。そのタゲリの羽には、霜がうっすらと乗っていた。自然の中で生きる鳥たちの姿には、胸打たれることが多い。

2015/2/11 イソヒヨドリ

イソヒヨドリの画像

風もなく穏やかな日、冬の浜辺を訪れた。格別の出会いもないまま、浜辺をゆっくりゆっくり歩く。前回訪れたときには、クロサギを見掛けたが、今日は、アオサギが1羽佇んでいるだけだ。

元来た道を引き返し、歩き始めると前方に鳥影。距離があってすぐには、分からなかったが、どうやらイソヒヨドリのようだ。草地を動いては、立ち止まり、また動いている。しばらくすると急に飛び立ってヤシの木に飛び移った。どうやら快適な居場所のようである。

2015/2/10 マヒワ

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今季は、マヒワとの出会いが、案外少ない。それでもハンノキに数羽のマヒワの姿を見かけたり、高い高い松の木の中で動いているマヒワを見る機会があり、ほっとしている。

この日出会ったマヒワは、木の上に積もった雪を食べているようであった。寒い季節、高原では、小鳥たちは、雪を水代わりにしているのであろう。マヒワと入れ替わりに飛んできたシジュウカラも雪を食べ満足そうな面持ちであった。

2015/2/9 シジュウカラ

シジュウカラの画像

風は冷たいけれど、立春を過ぎて、辺りの景色にわずかながら春の気配を感じる今日この頃である。桜通りのソメイヨシノも近隣の公園の染井吉野も、蕾が、少しずつ膨らんで来ている。桜の咲く頃になると木肌がうっすらとピンク色に染まると聞いたことがあるが、まだ少し時間がかかるようである。

四季を通して出会うシジュウカラ。この日、冷たい風の中で、シジュウカラは、♪春よ来い、早く来い♪とでも歌っているようであった。

2015/2/8 コガラ

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一番身近なカラ類は、シジュウカラであろうか。四季を通して、近隣の公園などで良く出会う。 ポイントは、胸元のネクタイだ。

高原で良く出会うのは、ヒガラやコガラである。口ひげをはやしたようなヒガラに比べ、コガラは、 ベレー帽を頭に乗せたようで、ちょっとお洒落な感じがする。平地では、なかなかお目にかかれないおっとりタイプの小鳥である。

2015/2/7 ゴジュウカラ

ゴジュウカラの画像

ハンノキの見える方角から、かすかに小鳥の声が聞こえてくる。♪チー♪という声だ。目を凝らしてハンノキの木肌を見つめる。忙しく動いているのは、ゴジュウカラだった。

ゴジュウカラには、山や高原で出会うことがあるのだが、久しくその姿を見る機会がなかった。クルクルとハンノキを回るように移動し、ポンと飛んで、また、別の木に飛び移っている。その動きが面白くて、寒さを忘れて、しばらくその姿を眺めていた。

2015/2/6 アトリ

アトリの画像

この冬、一番出会いの機会が多いのは、アトリではないだろうか。近隣にある数か所の公園や林で、何度となく出会っている。30羽ほどの群れで見かけたことも度々あった。

先日訪れた公園では、数羽の小さな群れであったが、カワラヒワと一緒に草地に降りて熱心に草の実のようなものを啄んでいた。♪キョッキョッ♪小さな声と共に飛び去って行く。もう少し暖かくなるまで滞在し、真っ黒な夏の衣装を見せて欲しいものである。

2015/2/5 クロサギ

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寒い季節に海辺に向かうことは、今までほとんどなかったのだが、今シーズンは、何回か足を運んでいる。一つの理由は、近隣の公園で出会う鳥たちが、かなり少なくなって来ていることだ。

この日、静かな浜辺で出会ったのは、クロサギ。背後から飛んで来て、目の前の砂地に降り立った。いつもクロサギに出会うのは、漁港であったが、環境が違うためか、新鮮な印象を受けた。鳥自体も若い感じがする。しばらく砂地をゆっくり歩き、こちらを警戒するでもなく、その姿は、真冬の浜辺を楽しんでいるように見えた。

2015/2/4 ミユビシギ

ミユビシギの画像

寒さをものともせず、真冬の海で波乗りを楽しんでいる若者たち。九十九里の海岸を回ってみると、至る所で、サーフィンを楽しんでいる人々の姿を見かける。結構、女性もいるので改めて驚く。

そのサーファーたちの姿を遠目に見て、波打ち際に目を転じると、可愛いシギの姿が目に入った。ミユビシギだ。寄せては引き、寄せては返す波と戯れるミユビシギ。「浜千鳥」の歌詞にある銀の翼を持っているのは、ミユビシギだったのだろうか。幼子のように波と戯れる姿は、何とも微笑ましい。

2015/2/3 ヒガラ

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この冬は、思いの外暖かくて、日によっては、ジャッケットに手袋なしのよそおいで、鳥見に出掛けることもある。数日前、急に9℃も下がった日には、流石に戸惑い、何枚も重ね着して出掛けたが、暖かさに慣れた体には、辛いものであった。

少し山沿いの道で出会ったのは、ヒガラ。2年前の冬、近隣の公園や東京近郊の雑木林に、たくさん姿を見せたことがあったが、普通、平地では、なかなか見られない。この日、ヒガラは、水代わりに雪を求めて降りて来たようだ。思いがけず、目の前に降りたヒガラ。やんちゃ坊主のような顔立ちが好きである。

2015/2/2 マヒワ

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♪チュィーン♪かすかな小鳥の声がして、振り向くとハンノキに小さな小さな鳥影。ファインダー越しに覗いてみるとマヒワだ!今季、なかなか出会いの機会がなかったが、ようやくその機会が巡って来たようだ。

少し距離はあるが、ハンノキの高いところに1羽、2羽、3羽。とまっている。少し離れた別の木にも数羽とまっている。高い所にいたマヒワが、実を啄み、少しずつ降りてくる。黄色味の強い♂と地味な♀。一心にハンノキの実を啄んでいる。静かな静かな昼下がり。マヒワのランチタイムは、まだまだ続いている。

2015/2/1 アカウソ

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早いもので、今日は、もう如月。2月を迎えれば、すぐに節分、立春と続いている。暦の上とは言え、春という漢字を見ただけで、何故か心も体もぽかぽかしてくる。川沿いの桜もサクラ通りの桜も、日毎に蕾が膨らんできているようだ。

プロペラのような実をつけたカエデの木に飛んで来たのは、アカウソ。遠くでかすかに♪フィッフィッ♪という声が聞こえていたが、やはり、あの声は、ウソの声だったのだ。カエデの実を食べつくしたら、今度は、桜の蕾に飛んでいくのだろうか。食欲旺盛なアカウソである。