2015/1/31 ジョウビタキ
1月と言ってもそれほど寒くなく、風も穏やかな日に九十九里を訪れた。いくつかの漁港を回ってみるとカモメの群れをはじめ、スズガモ、オカヨシガモ、キンクロハジロ、ホシハジロなどがゆったり浮かんでいる。何故か数が多いのが、カンムリカイツブリである。
これと言った出会いもないまま、海辺を歩いていると、飛び上がったり舞い降りたりしている鳥がいた。何とジョウビタキだ。近隣の公園や散歩道で出会う機会の多い鳥、ジョウビタキ。そのジョウビタキに、まさか海辺で出会うとは!しばらく様子を見ていると、こちらを警戒することもなく、実におおらかに辺りを飛び回り、真冬の海辺を満喫しているようであった。
2015/1/30 イソヒヨドリ
九十九里の海岸で出会ったのは、イソヒヨドリ。今まで、こんな間近にイソヒヨドリを見たことがなかったので、羽の色に気が付かなかったが、ずいぶん青味を帯びている。もしかしたらイソヒヨドリの若い個体で♂かも知れない、そう勝手に思い込んで、図鑑を調べてみた。
まず、イソヒヨドリは、「山野の鳥」であった。長い間、「水辺の鳥」と思っていたのだから何とも情けない。そして、イソヒヨドリ♀は、頭上から腰は、青味のある褐色となっている。この個体は、明らかに♀である。海辺で出会っても水辺の鳥ではなかった。
2015/1/29 ビロードキンクロ
大きな波がドブ~ン、ザブ~ン。真冬の海辺は、何とも寒々しい。しかし、場所によっては、静かなところもあるのだから、何とも不思議である。
真冬の海辺で出会ったのは、ビロードキンクロ。てっきりビロードキンクロの♀と思っていたが、詳しい方にお尋ねしてビロードキンクロの若♂と教えて頂いた。シギ・チを求めて蓮田や田んぼめぐりを好んでしていたが、真冬の海辺も色々な発見があって案外面白い。
2015/1/28 オオハシシギ
アメリカウズラシギやヒバリシギが長期滞在しているという真冬の蓮田。すぐ近くの蓮田には、数多くのハマシギが居て、時々大きな群れを作り、あちこちの蓮田を飛び回る。その姿は、なかなか美しいが、どうも思うようなシーンを撮ることが出来ない。
ハマシギに振り回されながら、あちこち回っているとオオハシシギが数羽、蓮田で食事中であった。長いくちばしを蓮田の水中に突っ込んで脇目もふらず一心に。晩秋に出会って以来、その姿を見かけることのなかったオオハシシギ。やはり今季も越冬してくれたようだ。
2015/1/27 ミミカイツブリ
大きな波が行ったり来たり。真冬の海辺は、何とも寒々しい。しかし、その大きな波に乗ってサーフィンを楽しんでいる若者たち。休日ということもあって、真冬の海辺は、サーファーたちで賑わっている。
サーファーから、それほど離れていないところに、1羽のミミカイツブリ。ぷっかり浮かび上がり、また海の中に潜って行く。何度も何度も繰り返し、美味しい食事にありつけただろうか。遠くから見ると、ハジロカイツブリかミミカイツブリか、即座には、分からないが、あの赤い涙は、紛れも無くミミカイツブリ。真冬の海は、居心地が良さそうだ。
2015/1/26 クロサギ
九十九里の海岸で出会ったのは、2羽のクロサギ。この日は、風が強く、波がどぼ~んどぼ~んとテトラポットにあたり真冬らしい寒々しさを強調しているようであった。クロサギは、波打ち際まで降りてきて、波が押し寄せてくると飛び上がり位置を変える。ぐ~んと首を伸ばして辺りの様子を伺ったり、ポンポンポンと足取りも軽くテトラポットを移動したり動きを見ていると、なかなか面白い。
クロサギは、この地がお気に入りのようである。
2015/1/25 ヒバリシギ
昨シーズン、6羽のヒバリシギが越冬した蓮田に何回か足を運んでみた。探し方が悪いのか、タイミングが合わないのか、会えるのは、セイタカシギとタカブシギ、たまにタシギが顔を見せるくらいであった。念願がかなって、ようやくヒバリシギ2羽に会えたのは、1月も半ばのことである。3羽のヒバリシギが越冬しているそうだが、この時、2羽を観察したのみである。
暑さの頃、出会うヒバリシギとは、印象を異にして、これがヒバリシギなの?と最初は、戸惑うほどであった。
2015/1/24 マミジロツメナガセキレイ
真冬の田んぼ冬の蓮田や田んぼを回ってシギ・チを探す。アメリカウズラシギが3羽、越冬していると聞いて、何回か足を運んだ。そのとき、キセキレイとは、顔立ちの違うセキレイに出会った。それは、マミジロツメナガセキレイであった。以前、この地で、出会ったこともあるが、今回出会った個体は、かなり黄色味を帯びていて、ツメナガセキレイと判断するには、少々時間が掛かった。
与那国島でも北海道でも出会ったことのあるツメナガセキレイだが、馴染みのフィールドで出会うと新鮮で嬉しさが増す。
2015/1/23 ケイマフリ
九十九里の海岸で出会ったのは、ケイマフリ。以前、初夏の北海道で出会ったことがあるが、あの時見たのは、夏羽のケイマフリ。今回出会ったのは、冬羽である。昨年の冬にも、同じところで観察されていたと聞く。
遠くにぷっかり浮かんでいたケイマフリが、潜水を繰り返しながら、みるみる近づいて来る。何とサービスの良い鳥だこと!潜水する時に赤い脚が、ちらっと見えた。暖かくなる頃まで滞在してくれるのだろうか。来季も是非、この地に飛来して欲しいものである。
2015/1/22 アメリカウズラシギ
晩秋の蓮田で出会ったのは、3羽のアメリカウズラシギ。その後、しばらく姿を見掛けなかったが、あの3羽のアメリカウズラシギが、越冬していると言う。多分、この辺りに居るのではないかと狙いを定めて出掛けてみたが、空振り。アメリカウズラシギを見たという方に詳しい場所をお尋ねして、再度、行ってみると、タイミング良く3羽が姿を見せてくれた。
アメリカウズラシギの国内での越冬例は、ほとんどないらしい。昨シーズンは、ヒバリシギの越冬に驚き、今季は、アメリカウズラシギを真冬に見て驚く。地球が少しずつ変わって来ているのだろうか。
2015/1/21 アカアシシギ
ずっと気になっていた蓮田や田んぼのシギ・チ。昨シーズンは、アカアシシギが2羽越冬していたのだが、今季は、どうだろう。アメリカウズラシギやヒバリシギが越冬しているという話は、聞いているのだが、アカアシシギの消息が分からない。
もしかしてという淡い期待を持ちながら、いくつかの蓮田や田んぼを見て回る。思いがけず♪ピョーというシギの声が聞こえてきた。声のする方角をよくよく見てみると遠くに赤い脚が見える。それも2羽。それは、紛れも無くアカアシシギであった。今季も春先まで、アカアシシギは、越冬してくれるだろうか。
2015/1/20 アラナミキンクロ
1年ぶりに訪れた九十九里の海。風が強く、波が大きくうねっている。その波に乗ってサーファーたちの姿が、たくさん見える。何と元気な人たちなのだろう。そのサーファーたちのところから、さほど遠くないところにミミカイツブリ。そして少し離れたところにクロガモが数羽。さらに目を凝らすと、何とアラナミキンクロの姿が見える。逆光で見えにくいが、少し待つと、比較的見えやすい位置に姿を見せてくれた。
初めてアラナミキンクロに出会ったのは、2006年12月。やはり九十九里の海岸であった。昨年の1月が二度目。今回、三度目の出会いである。アラナミキンクロ。その名の通り、荒波に乗って元気いっぱい。九十九里がお気に入りのようである。
2015/1/19 コゲラ
静かな公園で出会ったのは、コゲラ。静けさを破るように♪ギィーと言う声が聞こえて来た。程なくコブシの蕾のところに姿を見せた。頭頂部に赤い斑が見えるので、♂であろう。
近くには、シジュウカラやヤマガラが、時折、姿を見せるが、そのようなことには、お構いなく、木々の間を自由に動き回る。コゲラの軽やかな動きは、寒さをひととき忘れさせてくれる。静かな公園に、また♪ギィーと言う声が響き渡る。
2015/1/18 ツクシガモ
吹く風は、前日に比べれば、強くないものの、やはり1月の風は冷たく、思わずコートの襟を立てる。朝早くは、川面が凍っているが、太陽が上り始め、気温が少しずつ上がって来ると、川面の氷は溶けてくる。そしてゆっくり流れ始めると対岸で休んでいたコガモたちは、嬉しそうに泳ぎ始めた。
そのコガモたちと一緒に、ゆったり泳いでいる大きめのカモ。ツクシガモである。この地のこの場所が、気に入ったようで、ここしばらく長逗留。暖かくなるまで、ゆっくり楽しませて欲しいものである。
2015/1/17 キンクロハジロ
小雨降る日に池のほとりをゆっくりゆっくり歩く。足元が悪いので、滑らないよう、ゆっくりゆっくり。すぐ近くに居たのは、マガモ。こちらの気配に気がついて遠ざかる。
遠くの木の根元近くで休んでいたキンクロハジロが、泳ぎ始めた。何度も何度も潜水を繰り返し、羽ばたきをする。時折、ぷっかり、ゆったり、冷たい雨が降る中、泳いでいる。雨のしずくが、湖面に神秘的な模様を作っている。静かな静かな池のほとり。
2015/1/16 ヤマガラ
♪ニーニーニー♪甘えた声の主は、もちろんヤマガラ。愛嬌があって、人懐っこい。かつて「おみくじ引き」などのヤマガラ芸があったのも、その人懐っこさに寄るものであろう。
庭園の池のほとりに集う人たちが、手を差し出す。手には、松の実やヒマワリの種などを持ち、「ヤマガラさん、お出で!」というように。何羽ものヤマガラが、入れ替わり立ち替わり飛んで来る。富士山麓の野鳥の森でも同じような光景を見たことがあるが、ヤマガラの人懐っこさは、小鳥の中でも格別なのだろう。
2015/1/15 ルリビタキ
新しい年を迎えて、早2週間。リビングの窓ガラス越しに降り注ぐ日差しは、柔らかく、暖かい。時折聞こえてくるメジロの地鳴きには、春近しの感がある。
久しぶりに訪れた都内の庭園。手入れの行き届いた庭園を歩き始めると♪ニーニーニー♪とヤマガラの声が聞こえて来る。行く手を遮るように姿を見せたのは、シロハラ。そっと様子を見ていると、全く警戒心がなく、実にゆったりとしている。さらに歩を進めると聞き覚えのある懐かしい声が聞こえて来た。声のする方角をじっと見つめる。声の主は、やはりルリビタキであった。「幸せの青い鳥」。今年の鳥見は、幸先が良さそうである。
2015/1/14 イソヒヨドリ
久しぶりに訪れた海辺。あちこちで釣り人が釣り糸を垂れている。どのような魚が釣れるのだろうか。休日だったこともあって、大人も子供もずいぶん姿を見掛けた。
カモメをはじめ、鳥の姿が全体に少ないが、釣り人の近くには、スズガモやカンムリカイツブリなど悠々と泳いでいる。ハジロカイツブリやカンムリカイツブリなど、釣り糸に絡まらないかしらと心配になるほどである。
海面を眺めていると、背後から飛んできた鳥がいる。岩礁に降り立ったのは、イソヒヨドリ。しばらく辺りを動き回っていたが、貝を見つけたようだ。イソヒヨドリも貝が好物のようである。
2015/1/13 シメ
久しぶりに訪れた公園。桜の木のところに飛んで来たのは、シジュウカラ。続いてヤマガラも姿を見せた。シジュウカラとヤマガラ。どうもあまり相性が良くないらしい。お互いに相手を見ると逃げの姿勢に入っている。鳥の動きを見ていると、なかなか面白い。山茶花のところには、メジロ。ここでは、ヒヨドリが邪魔をしてメジロは、退散。
次に現れたのが、シメ。シメは、今季、何度か見ているが、この日のシメは、背中の羽をしっかり見せてくれた。いかつい顔ながら心なごませてくれる鳥である。
2015/1/12 ビロードキンクロ
久しぶりに訪れた海辺。磯の香りが、辺り一面に漂う。カモメが時折飛ぶが、思っていたより少ない。カンムリカイツブリやハジロカイツブリ、スズガモは、あちらこちらで見かける。遠くでは、クロガモが数羽。クロガモの哀愁を帯びた声が、辺りに響き渡る。
スズガモのすぐ近くに姿を見せたのは、ビロードキンクロ。ずいぶん久しぶりの出会いである。何回も何回も潜水を繰り返していたが、一度だけ、大きな貝をくわえて浮かび上がって来た。潜水上手のビロードキンクロ。お味は、いかが?
2015/1/11 ミコアイサ
池の畔をゆっくりゆっくり歩く。睦月の風は、冷たくて、思わず、コートの襟を立てる。岸辺近くにいるオナガガモは、のんびりゆったりしていて、散歩の人が近づいても、ほんの少し、場所を移動するくらいである。
ミコアイサの♀が、比較的近くを泳いでいたので、レンズを向け、しばらく観察していると、1羽の鳥が、慌てたように飛び立った。ミコアイサのようだ。良く見ると、羽が、見たことのない色をしている。♀でもないし♂でもない。どうやらエクリプスのようだ。初めて見る綺麗な個体であった。
2015/1/10 ミコアイサ
1月の風が吹き渡る池の畔。♪チュンチュン♪とスズメが数羽、楽しそうに戯れている。岸辺近くで泳いでいるのは、10数羽のオナガガモと数羽のヒドリガモ。少し離れたところには、カンムリカイツブリが3羽。
池の畔を歩き始めると、慌てたように飛び立った鳥がいる。何とミコアイサの♀である。気が付かなったが、岸辺近くにいたのだろうか。すぐに着水し、ゆったりと泳ぎ始めた。1月の池の畔は、水鳥たちで賑わっている。
2015/1/9 ミコアイサ
新年を迎え、早1週間。あっという間に、時間が経っていく。寒さが訪れると気になる鳥のひとつが、ミコアイサ。散歩道の沼のほとりで、出会えることもあるのだが、鳥との距離があるので、少し足を伸ばしてみた。
久しぶりに訪れた池の畔。流石に1月の風は、冷たい。かなり遠くにミコアイサとカンムリカイツブリの姿が見える。ミコアイサ♂は、白っぽいので、遠くからでも良く分かる。数羽のミコアイサ♂の姿が見えたのだが、ぐんぐんぐんぐん遠ざかってしまった。しばらく待つと、1羽のミコアイサ♂が、近づいて来る。白と黒のコントラストが印象的なミコアイサ♂。今季、初めての出会いである。
2015/1/8 オオモズ
初めてオオモズに出会ったのは、雪が舞う日の北海道。かなり距離は、あったが、それでも嬉しかった。次に出会ったのは、晩秋の高原。この時も距離はあったが、ファインダー越しに尾を振るオオモズの姿を、しっかり見ることが出来た。
三度目は、広大な遊水地。寒さの中で待つことしばし。教えて頂いた方角に目を凝らす。それらしい姿を認識し、ファインダーに入れる。白とグレーの特徴ある色合いが、はっきり見える。それにしても遠いとお~いオオモズである。
2015/1/7 ベニマシコ
♪ピッ ピポ ♪ピッ ピポ♪葦原から聞こえてくるのは、まさしくベニマシコの声。枯れた葦が、一面に広がっているが、草丈があって、見通しが悪い。声はすれども姿は、見えず。せめて隙間からでもみえないかしら?そう思いながら葦原を、ぐるぐる回ってみる。
諦めて、元の位置に戻ってみると、アキニレの木にカワラヒワがとまっている。さらに良く見ると、ベニマシコの姿も。真っ赤なベニマシコの姿が、ちらりと見えたが、満腹になったのか、飛び去ってしまった。後に残った2羽のベニマシコ。一心にアキニレの実を啄んでいる。冬の柔らかな日差しが、優しく降り注ぐ。
2015/1/6 ツクシガモ
九州では、見る機会が多いと言われるツクシガモ。関東にも何回か飛来し、情報を頂きながらも、機会を逸していた。そのツクシガモに思いがけず出会うことが出来た。
薄氷の張る川の対岸で、ゆったりと泳いでいる大型のカモ。白っぽくて、ひと目でツクシガモとわかる。その出会いが、あまりに呆気無くて、少々拍子抜け。近くにいるコガモも、一緒になって泳いだりしている。のんびり、ゆったり。川の氷が、もう少し溶けたらもっと近づいてくれるのだろうか。
2015/1/5 ジョウビタキ
久しぶりに池の畔を歩いてみる。コガモ、ハシビロガモ、マガモ、カルガモの姿が見える。オオバンも数羽。一番多いのがコガモだろうか。松の木に上って羽を休めているマガモもいる。
池の畔の木に、さっと飛んできてとまった鳥がいる。ジョウビタキ♂だ。今季、何回か見掛けているが、なかなか写真を撮らせてもらえない。慎重に様子を見ていると、杭にとまったり、植え込みにとまったり、枯れ草にとまったり、結構、忙しく移動している。何とか撮れる位置にとまってくれた。ジョウビタキは、冬鳥の中で、一番親しみやすい鳥かもしれない。
2015/1/4 ルリビタキ
カサコソと落ち葉を踏みしめて静かな林の中をゆっくりゆっくり歩く。時折、シジュウカラとヤマガラの声が聞こえ、コゲラの♪ギィーという声も聞こえてくる。
松林に入る手前で、1羽の小鳥が飛んで来た。逆光で良く見えなかったので、ぐるっと回りこみ、先ほどの鳥を探す。かなり近い位置で、じっとしていたのは、ルリビタキだった。まだ青味がほとんど見られない。若鳥なのであろう。今季初めて。ルリビタキとの嬉しい出会いであった。
2015/1/3 アトリ
モミジバフウは、すっかり葉を落とし、あのトゲトゲした実は、道路のあちこちに散らばっている。2羽のカワラヒワが、その実を静かに啄んでいるが、散歩の人の気配に飛び去って行く。スズメも3羽、4羽と集まってくる静かな公園。
アキニレの木のところで、何やら鳥の動く気配。アトリが2羽、アキニレの実を一心に啄んでいたのだ。今季、アトリには、良く出会う。地味な色合いながら、心惹かれる鳥である。この冬、いつまで滞在してくれるのだろうか。
2015/1/2 ミヤマホオジロ
静かな林の中をカサコソと落ち葉を踏みしめて歩く。すっかり葉を落とした木々が、辺りを一層寒々と感じさせている。松林に近づくと♪ニーニー♪と甘えた声が聞こえてくる。あの愛嬌者のヤマガラである。続いて現れたのが、シジュウカラ。松ぼっくりに嘴を突っ込んでいるが、なかなか難しそうだ。
わずかに水の溜まったところにシジュウカラやアオジが集まり、ひととき休んでいく。ここは、憩いの場。すぐ近くの木に飛んで来たのは、ミヤマホオジロ。そして可愛い声で歌い始めた。それは、春を呼ぶ歌。優しい声が、辺りを和ませる。
2015/1/1 ミユビシギ
新しい年を迎え、静かに2014年を振り返ってみますと、色々な鳥たちとの出会いが思い出されます。大好きな田んぼでは、秋の深まりと共に、たくさんのシギ・チが飛来し羽を休めて行きました。アメリカウズラシギ、サルハマシギ、ヒバリシギ、アカアシシギ、オグロシギ、ウズラシギ、オオハシシギ、コアオアシシギ、オジロトウネンなどです。近隣の公園で、しばしば出会ったベニマシコも忘れられない思い出のひとつです。春の舳倉島では、初めての出会いのアカマシコ、チョウセンメジロ、カラフトムジセッカ、カラアカモズなど心に残るものです。晩秋の高原で出会ったオオモズも嬉しい出会いでした。
今年も思い出に残る鳥たちとの出会いを願っております。皆様方のお力添えを頂きながら、ほのぼのとした雰囲気のHP「九羽の白鳥」の更新が続けられるよう努力してまいりたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。