2015/7/31 キジ Common Pheasant
連日の暑さに少々音を上げているが、時折、田んぼ回りをする。なるべく日が昇りきらないうちにと早起きして出掛けるのだが、いつの間にか日が高く上っている。
出会える鳥は、少ないが、それでもキジには、良く出会う。この日は、子連れの♀キジに出会った。子供は、かなり大きくなっていたが、かなり用心深い。とうとう撮影は、断念した。真夏の田んぼは、キジたちにとって、過ごしやすい場所なのだろうか。
2015/7/30 ヒバリ Eurasian Skylark
暑い暑いと言いながら、寒さの苦手な私には、やはりこの夏の暑さが、過ごしやすい。朝、少し早起きして、馴染みの田んぼに向かう。朝露に濡れた草が、朝日を浴びて、生き生きと輝いて見える。
草の色と同化して、見落としそうになったが、草陰にヒバリがじっとしていた。まだ起きたばかりというような顔をして、身動きせず、じっとしている。よくよく見ると、草刈りの済んだ田んぼには、あちこちにヒバリの姿が見える。ここは、ヒバリにとって最適な場所のようだ。朝露に濡れた草が、光っている。
2015/7/29 バン Common Moorhen
♪ミーンミンミンミーンミン♪この声は、一番夏を感じさせてくれる声かもしれない。暑さが厳しくなって来た 今日このごろ、窓を開け放つとミンミンゼミの声が、すぐ間近から聞こえて来る。遠くからは、ヒグラシの声も聞こえてくる。
真夏の蓮田で出会ったのは、バンの雛。真っ黒クロスケだ。この蓮田には、ずいぶん色々な世代のバンが住んでいる。このクロスケは、一人っ子のようで、かなり神経質。わずかに人の気配がしても、すぐに蓮田の奥の方に逃げて行く。逞しく育って欲しいものである。
2015/7/28 コガラ Willow Tit
ここ数日の暑さの中で、田んぼまわりをしても、陽炎が立って、撮影は、なかなか難しい。かなり頑張って、早起きして出掛けても、証拠写真にも届かないこともある。
富士山五合目、奥庭の水場。ここに来る鳥たちとの出会いを静かに待つ。先日、出掛けた折、一番印象に残ったのが、コガラの群れであった。あの時、10数羽は、いたのではないだろうか。まるで幼子が戯れるように、水場のあちこちを飛び回っていた。暑い季節には、最適の場所かもしれない。
2015/7/27 バン Common Moorhen
シギ・チの渡りには、まだ少し早いかもしれないと思いつつも気になって、週に何度か田んぼ回りをする。7月に入ってから田植えをしている水田もあれば、稲穂が、程よく色づいているところもある。蓮田に回ってみると大きな葉をいっぱいに広げて、ところどころにピンクや白色の花が見える。
その蓮田で、バンに出会った。真っ赤な嘴が印象的だ。蓮の葉の緑に良く似合っている。ひととき、暑さを忘れさせてくれる光景だった。
2015/7/26 スズメ Eurasian Tree Sparrow
鳥の中で、一番身近な鳥と言えば、やはりスズメであろう。スズメは、人里近くに住んでいると言う。かなり以前、御岳に行った折、ここには、スズメがいないという話を聞いたことがある。人家はあるのだが、御岳にたどり着くまでの環境が、スズメには、合っていないのだという。
鳥との出会いが少なくなった昨今、田んぼ回りをしている時、スズメの群れに出会うとホッとする。この日出会ったスズメは、まだ幼さを残す可愛い個体であった。
2015/7/25 キジ Common Pheasant
梅雨明けと同時に本格的な暑さが続いている。その暑さの中で、鳥見をするのは、なかなか勇気のいることだ。早起きして緑の稲田を眺めながら、ゆっくり田んぼ回りをする。出会える鳥は、限られているが、田園風景は、心を和ませてくれる。
比較的出会いの多い鳥のひとつがキジ。色合いが鮮やかなためか♂のキジが目につきやすい。この日も、3箇所ほどで♂キジを見掛けた。鳥との出会いの少ない時期にキジは、嬉しく有難い存在だ。
2015/7/24 モモイロペリカン Great White Pelican
もう一つの名物は、モモイロペリカン。名前は、カンタ君。1994年頃から住み始めたというから、もう20年以上もこの地に住んでいることになる。
沼のほとりを訪ねても、鳥との出会いがない時、モモイロペリカンのカンタ君が出迎えてくれる。いつも決まったボートに乗り、ゆったりくつろいでいる。漁師さんから魚を分けて頂き、大きな口を開けて美味しそうに食べている姿を何度か見たことがある。長老の風格を備えたカンタ君。長生きして欲しいものである。
2015/7/23 コジュリン Japanese Reed Bunting
鳥の少ない夏の間、田んぼや葦原に足を運ぶ。オオヨシキリ、コヨシキリ、コジュリン、セッカ、カワラヒワ、ヒバリ、スズメ。その時々で出会う鳥は違うが、一番良く声の通る鳥は、コジュリンだろう。♪チョッピッ チュリリリ ピッ♪かなり離れたところにいても風に乗ってこの声が聞こえて来る。
その声を頼りにコジュリンを探すのだが、なかなか姿を見つけられないこともある。それほど♪チョッピッ チュリリリ ピッ♪の声は、良く通る。清々しくて夏の暑さをひととき忘れさせてくれる鳥でもある。
2015/7/22 サンカノゴイ Eurasian Bittern
名物のサンカノゴイは、土手から眺めると緑の稲田から時折、顔をのぞかせてくれる。遥か彼方のこともあれば、かなり近くで見られることもあり、その折々、出会いが楽しみである。
本格的な暑さが始まる前に出掛けたところ、この日は、運良く近くに姿を見せてくれた。1羽が飛ぶと、2羽が田んぼから飛び立ったり、珍しく動きのある日であった。その日、その時々で鳥の動きは、分からない。だからこそ鳥見は、楽しく、出会えた時の嬉しさが増すのであろう。
2015/7/21 カワラヒワ Oriental Greenfinch
暑さの中での鳥見は、なかなか難しい。朝早く起きて、田んぼや葦原に向かうのだが、鳥との出会いは、思うようにはいかず、稲田の緑に癒され、すごすご帰る日も少なくない。
そのような中で出会ったカワラヒワ。数羽のカワラヒワが、1枚の田んぼに集まり、遊んでいるようにも見えたが、どうやらランチタイムであったらしい。この日のこの時間帯だけで、二度と会うことはなかったのだから、鳥との出会いは、何とも不思議である。
2015/7/20 アマサギ Cattle Egret
数年前、手賀沼周辺の田んぼでは、アマサギを見ることは、とても容易かった。しかし、今では、見渡す限り稲田が広がるだけで、アオサギ、ダイサギ、チュウサギを極稀に見掛けるだけである。アマサギを見たこともあるのだが、たった1羽で警戒心がすこぶる強く、近付くことは出来なかった。
シギ・チの渡りが始まる前に、休耕田を探す目的で、田んぼを回りをしていると、アマサギ数羽のいる稲田を見つけた。出会いの機会の少なくなったアマサギ。この日は、近くで見る機会に恵まれ、嬉しさと安心感で満ち足りた日となった。
2015/7/19 ツバメ Barn Swallow
いつもより少々早めに起きて、田んぼに向かう。私の行き先は、大抵田んぼ。早いところでは、稲穂がずっしりしているところもあり、新米が出回るのも、そう遠いことではないのかと思う。
朝早くフィールドを回ると、草地が朝露に濡れてしっとりしている。あちこちから聞こえてくるのは、ヒバリの声。オオヨシキリの声は、まばらだ。カワラヒワの姿も見えるが、鳴き声は、あまり聞こえてこない。
少し開けた草地に差し掛かると黒っぽい鳥影。それがツバメと分かった時は、嬉しかった。飛んでいるツバメを見掛けることは多いが、とまっているシーンに巡り合う機会は、少ない。まして至近距離である。恐る恐るレンズを向ける。数カット撮れて一安心。ホッとした瞬間飛ばれて飛び出しは、撮れず。それでも楽しい朝のひとこまである。
2015/7/18 7月の奥庭
長い間降り続いた雨も上がり、太陽が眩しく輝く。2時間近い渋滞を何とかくぐり抜け、富士山スカイラインを五合目に向かって走って行く。奥庭駐車場で降りると、早速、ホシガラスがお出迎え。どうやら2羽いるようだが、なかなか良い位置には、姿を見せてくれない。
ルリビタキやメボソムシクイの声を聞きながら、水場に向かって降りて行く。前日からマイカー規制に入ったためか、カメラマンの姿は、私達のグループのみ。静かな雰囲気の中で、鳥の出を待つ。最初に姿を見せたのがヒガラ。もう、すでにビショビショになっている。続いてメボソムシクイ、ルリビタキと次々に登場。
ヒガラは、余程、この水場が好きなのか、しばしば姿を見せた。メボソムシクイは、シラビソの葉と葉の間を動き回り、何やら虫を取っている。ムシクイの名前の由来をなるほどと思う。
しばらく待つと待望のキクイタダキが姿を見せた。キクイタダキの目は、何とも可愛くて大好きだ。冬の公園で出会う時は、動きが速くて撮影困難だが、ここでは、チャンスが多い。水浴びする前に何とかシャッターを押す。ブルーが爽やかなルリビタキ♂も登場。シラビソの天辺で鳴いているルリビタキもいる。ヒガラは、相変わらず、何度も何度も姿を見せた。
山菜そばを頂いた後、水場に戻ってみるとウソ♂が、静かに待っていてくれた。八千穂高原では、チラッと姿を見ただけだったウソをここでは、間近にゆっくり見ることが出来た。一番印象に残ったのが、コガラの群れ。10数羽のコガラが、入れ替わり立ち替わり、水場に現れ、楽しげに動き回る。あまりの可愛らしさに見とれてシャッターを押すのを忘れてしまいそうだ。
久しぶりの晴天で温度も上がり、条件が良かったためか、鳥の出は、とても良かった。2時間強の滞在中、カヤクグリを除いて、すべて姿を見せてくれた。暑い夏には、鳥見をするのに最適の場所かもしれない。
7月の奥庭を「鳥たちの広場」:北陸・甲信越に掲載しております。 過去の関連記事もご覧頂けます。
2015/7/17 アオバズク Brown Hawk-Owl
青葉若葉の季節に飛来したアオバズク。雨模様の日に出掛けてみると、目を閉じて静かに休んでいた。子供の声がすると、目を開けて辺りの様子を伺うような仕草をする。アオバズクの金色の目は、魅力的だ。
アオバズクは、あちこちの公園や神社・仏閣などで、営巣していると聞く。洞から雛の姿が見えるところもあると言う。気になる巣立ちも、もう間近に迫っているのだろうか。
2015/7/16 キジ Common Pheasant
馴染みの田んぼや沼のほとりに足を運び、出会える鳥は、限られている。それでも田んぼの緑には、不思議なエネルギーが秘められていて、一回りして来ると、萎えていた心が生き返ったようになっている。
雨模様の日に出会ったのは、キジの♂と♀。キジの♂が尾羽を広げているのは、今まで何度も見たことがあるが、この時、♀が、尾羽を広げる仕草を何度も何度も繰り返していた。鳥の行動も、時世に合わせて変わってくるのかもしれない。
2015/7/15 オオタカ Northern Goshawk
田んぼに飛来するシギ・チの姿を求めて、私は、よく田んぼまわりをする。春の渡り、秋の渡り。それぞれに楽しみなのだが、今年は、春の渡りが、惨憺たるものであった。最後の最後に一回だけ渡りらしい群れに出会ったのだが、オオタカの出現によって、あっという間に散り散りバラバラ。
シギ・チが好きな者にとって、オオタカは歓迎されるものではない。それでも、林の中で、たまたま出会うとレンズを向けている。オオタカの若。いずれ田んぼに姿を見せるのだろうか。
2015/7/14 オオヨシキリ Oriental Reed Wabler
長く降り続いた雨が上がり、ここ数日好天が続いている。雨の後の太陽の何と眩しいことだろう。雨に打たれてうなだれ気味だった夾竹桃の白い花が、今、天に向かって生き生きと輝いている。
そろそろ渡りの気配でもないかと、田んぼに足を運んでみる。青空のもとで、ヒバリが元気良くさえずっている。紫色の小さな花が咲いている草地に差し掛かり、何か鳥が飛んで来ないかなと思っていると、遠くに小鳥の姿が見えた。一瞬、スズメかと思ったが、よくよく見るとオオヨシキリ。そのオオヨシキリが飛んで、花の中に潜り込んだ。かすかに顔が見える。まさにカクレンボだ。
花とオオヨシキリ。嬉しい出会いであった。
2015/7/13 カオジロガビチョウ White-browed laughing thrush
決して好まれない鳥のひとつが外来種。その中でもガビチョウは、あちこちで繁殖し、都内の公園や庭園などでも見掛けることがある。ガビチョウには、今まで何回か出会っているが、その仲間のカオジロガビチョウに初めて出会ったのは、桑の実が赤くなり始めた頃のことである。
ガビチョウとは、違った声で鳴き、繁みの中を移動していたが、桑の木の方角に2羽で飛んで行き、その実を啄み始めた。桑の実は、黒く熟した頃が食べ頃と聞いているが、カオジロガビチョウは、あまり拘らないらしい。
2015/7/12 ヒバリ Eurasian Skylark
空高く舞い上がるヒバリ。のどかな田園風景では、良く見掛ける揚雲雀の姿だ。♪チュルリ ピチュり チュリ チュリリ♪晴れた日に鳴くから「日晴り」という説もあったようだ。
鳥の少ない昨今だが、馴染みの田んぼを回ってみるとヒバリには、良く出会う。ちょっと小高い土の上が、お気に入りのようで、草地に降りても、すぐまた、ステージに上がっている。
2015/7/11 ツミ Japanese Sparrowhawk
街中でも見掛けることがある猛禽。それがツミである。初めてツミに出会ったのは、近隣の小さな小さな公園であった。初めて見るオナガの幼鳥に見とれていると散歩の方が、手招きして教えてくださったのが、ツミであった。一瞬すくむような威圧感があったのを、今でも鮮やかに覚えている。
先日、緑の林の中で、ツミに出会った。あっという間の出来事であったが、♂の見事な狩りの瞬間を見てしまった。スズメのあの顔も忘れられない。
2015/7/10 コジュリン Japanese Reed Bunting
♪チョピッ チュリリリ ピッ♪緑の風が吹き抜けていく広い広い草原。♪チョピッ チュリリリ ピッ♪緑の風に乗って、また、聞こえて来る。真っ黒頭のコジュリンの声だ。その声は、実に良く通る。かなり遠くにいることもあるので、すぐには、見つけられないこともある。
この日は、びっくりするくらい近くで囀っていた。どうやら、この草がお気に入りのようだ。♪チョピッ チュリリリ ピッ♪涼やかな声が広い草原に響き渡る。
2015/7/9 オオヨシキリ Oriental Reed Wabler
雨の合間に沼のほとりを訪ねてみる。♪ギョギョギョ ギョギョシ ギョシギョシ♪元気いっぱいのオオヨシキリの声が聞こえて来る。しかし、一頃よりは、その声が少なくなったようだ。
葦原をよくよく見ると、幼い顔立ちのオオヨシキリの姿が、見え隠れしている。3羽の幼鳥が、葦の葉陰にチラッと見えた。それぞれが、自分の居心地の良い場所を見つけて親鳥が来るのを待っているようだ。♪ジャッジャッ♪と聞きなれない声がしたと思ったら、親鳥が飛んで来た。食事を待ちわびる子どもたちの声だったのだ。
沼のほとりでは、ゆったり時間が流れて行く。
2015/7/8 メジロ Japanese White-eye
雨が降り続き、鳥見に出掛ける気力も失せがちであるが、リビングに座っていると時折、小鳥の声がすることがある。ベランダから見える植え込みは、葉が繁っていてよく見えないが、その奥の方で声がするらしい。
雨が小止みになった時、姿を見せたのが、メジロとスズメであった。メジロは、春には、良く姿を見掛けるが、今の時期は、案外出会いが少ない。急いでカメラを準備し、レンズを向けた。こんな出会いも嬉しいものである。
2015/7/7 バン Common Moorhen
スズメの幼鳥に出会った蓮田で、バンの若鳥にも出会った。蓮の葉がすっかり大きくなって、その葉陰に隠れているので、なかなかタイミングが難しい。それでもわずかな時間ながら、バンの若鳥の姿を見ることが出来た。もう数日早かったら、真っ黒クロスケを見られたのだろうが、ちょっと残念。蓮田の奥のほうでは、抱卵しているバンの姿も見られた。
梅雨時の蓮田も案外、楽しいものである。
2015/7/6 スズメ Eurasian Tree Sparrow
7月に入って連日、雨が降り続いている。雨が少なくても水不足が心配になるが、あまりに雨が多すぎると農作物は、大丈夫だろうか。地盤が緩んで被害が出る地域がなければ良いのだが。
今の時期、シギ・チとの出会いは、難しいが、わずかな期待を抱いて蓮田に向かった。あちこちの蓮田で、緑の大きな葉がのびのびと育っている。ところどころに白い花が顔をのぞかせるところもあった。鳥との出会いは、難しいと思ったが、可愛いスズメの幼鳥の姿を見掛けたのは、何とも嬉しい。口元の黄色が、一層、可愛らしさを増していた。
2015/7/5 サンカノゴイ Eurasian Bittern
雨の合間に訪れた沼のほとり。葦原では、オオヨシキリが♪ギョギョギョ ギョギョシ ギョシギョシ♪と鳴いているが、餌取りに飛び回るオオヨシキリも居て、今まさに子育て繁忙期のようである。ヨシゴイは、今シーズン、かなりの個体数を見掛ける。2羽で飛んだり3羽で仲良く飛んでいるシーンを見たこともある。
サンカノゴイは、一度に3個体を観察出来たこともあるが、今は、一時期より、姿を見掛けることが少ない。多分、子育て繁忙期に入る前の静けさなのであろう。夏の日差しが照り輝く頃、田んぼと葦原を頻繁に往復するサンカノゴイの姿が見られることであろう。
2015/7/4 コシアカツバメ Red-ramped Spallow
テレビの天気予報で報じていたが、6月を振り返ると木曜日は雨が降らず、水曜日や金曜日に雨が降ることが多かったと言う。偶然とは言え、カレンダーに雨のマークを入れてみると、その様子が分かり何とも不思議な気分になる。
漁港で出会ったのは、コシアカツバメ。ロープにとまることが多く、絵的には難しいが、じっくりゆっくり観察できるので、特徴をつぶさに見届けることが可能である。機会があったら、今一度行ってみたいと思う。
2015/7/3 ヨシゴイ Yellow Bittern
梅雨の合間に太陽が顔をのぞかせた日、沼のほとりの葦原を訪ねてみる。一頃♪ギョギョギョ ギョギョシ ギョシギョシ♪と賑やかだったオオヨシキリの声も、ずいぶん少なくなって来た。今、子育ての真っ最中なのだろう。
葦原から飛び立ち、また葦原に入って行くのは、ヨシゴイ。今季は、ずいぶんヨシゴイの個体数が多いようである。ふわふわとヨシゴイの飛翔は、捉えどころがなく、私は、いつも撮影に苦戦している。そこで葦原に着地するのを見計らってヨシゴイにレンズを向ける。これはこれで、また楽しいものである。
2015/7/2 コチドリ Little Ringed Plover
田んぼでは、稲の緑が日々、色濃くなっていく。今の時期、田んぼで出会う鳥は少なく、せめてアマサギに出会いたいと何度も足を運んでみるが、なかなか出会いの機会が巡って来ない。数年前には、緑の田んぼに花が咲いたようにアマサギやチュウサギが群れていたのだが、いつしか遠い日の出来事のようになってしまった。
そんな気持ちを慰めるように姿を見せてくれたのが、コチドリである。緑の田んぼを背景に、2羽のコチドリが飛び回っていたが、ひととき佇みポーズをとってくれた。
2015/7/1 ホシガラス Spotted Nutcracker
早いもので、今日は文月。1年の半分が過ぎ去ったということになる。鳥が少ない少ないと嘆きながら、それでもフィールドに出れば、スズメであれカワラヒワであれ、鳥との出会いがあるのだから感謝して過ごさなければと思う。
ちょうど1ヶ月前、思いがけず出会ったのがホシガラスである。初めて訪れた地であるが、鳥の気配は、全くなく、周辺の草花にレンズを向けていると遠くに何やら動く気配。よくよく見ると何とホシガラス。どうやら草地で餌取りしている様子。動きを見ていると、普通のカラスと変わりない。何だか急に親近感が湧いて来た。思い出に残る嬉しい出会いのひとこまである。