2016/4/30 ツグミ Dusky Thrush
寒い間、馴染みの田んぼや近隣の公園など、あちこちで姿を見掛けたツグミ。流石に、5月を前にして、ツグミの姿を見掛ける機会が少なくなって来た。
沼のほとりの遊歩道沿いに歩いてみるとレンゲと菜の花が咲いているところがあり、そこにツグミが姿を見せてくれた。飛来したての頃は、かなり警戒心が強かったが、旅立ちを前にして、ゆったり落ち着いて見える。きっとこの地が気に入ってくれたのだろう。また、来季も飛来して欲しいものである。
2016/4/29 キビタキ Narcissus Flycatcher
東京近郊の公園に夏鳥が、続々飛来しているようである。オオルリ、キビタキ、サンショウクイ、センダイムシクイなどの姿が見られるという。
春の渡りは、鳥たちの囀りで、その居場所が分かり、比較的探しやすい。それでも高い木の上だったり、葉隠れだったりすると、お手上げである。
オオルリとキビタキが見られると聞いて、訪れてみたが、オオルリの姿はなく、キビタキが高い高い木の上で、動き回る姿を辛うじて見られただけであった。それでも嬉しいキビタキとの出会いである。
2016/4/28 スズメ Eurasian Tree Sparrow
沼のほとりの遊歩道。ちょうど見頃の八重の桜を愛でながら、歩を進めると左手にレンゲ畑が広がって来る。レンゲの花を見ると、首飾りを作ったり、花束にして遊んだ遠い日の思い出が蘇ってくる。
一面に広がるレンゲの花を眺めていると散歩の人が、すぐ近くを通りかかり、 それに驚いたかのようにたくさんのスズメが飛び立つ。一体、どこに隠れていたのだろう?飛び立ったスズメは、10羽以上いたのではないだろうか。かなり距離があったが、シャッターを押してみると、偶然、スズメが写っていた。レンゲ畑のスズメ。思いがけず嬉しい出会いであった。
2016/4/27 トウネン Red-necked Stint
シギ・チの春の渡りで、楽しみなのは、夏羽になりつつある個体や夏羽で赤くなった個体を見ることである。同じ鳥なのに、こんなにも違うのかと思うほど、変貌する。
先日、谷津干潟で、1羽のトウネンに出会った。ハマシギとメダイチドリがたくさんいるところに、ポツンと1羽。それは、かなり赤味を帯びていて、小さなトウネンの姿が一層愛らしく思えた。トウネンに出会う度に、この小さな体で、よくぞ長旅を続けられると感心する。ゆっくり羽を休めて欲しいものである。
2016/4/26 モズ Bull-headed Shrike
今季は、桜の開花をはじめ、春の花が例年より早く開花しているようである。それに合わせるかのように、モズっ子の巣立ちも早かった。遊歩道沿いで見掛けたモズの♂と♀。花の散りかけた桜の木で、♂から♀にカエルを渡していたので求愛給餌かと思ったが、母親から、雛へ給餌しているようであった。
その数日後、再び、訪れてみると、賑やかなモズっ子の声がする。しばらく様子を見ていると、どうやら親鳥が、巣立ちを促しているようだ。なかなかすっきりしたところには、出てくれないが、親子のほのぼのシーンもひととき見ることが出来た。
2016/4/25 メダイチドリ Lesser Sand Plover
-->干潟で出会うシギ・チの中で、気になっていたのが、メダイチドリ。4月初旬に訪れた三番瀬で数羽のメダイチドリを見ることが出来たが、距離があり、写真は難しかった。
ホウロクシギに会いたくて出掛けた谷津干潟で出会ったメダイチドリは、夏羽に移行中の個体が多く、赤色が鮮やかで魅力的であった。その上、距離も近かったので、嬉しさが増した。すぐ近くには、たくさんのハマシギが休息中で、のどかな干潟の光景を満喫することが出来た。
2016/4/24 ホウロクシギ Far Eastern Curlew
干潟の春の渡りで、気になるシギのひとつがホウロクシギ。今シーズン、三番瀬で一日だけ見られたようであるが、タイミングが合わず見逃した。谷津干潟でホウロクシギが観察された初日、これもタイミングが合わず、会えずじまい。
まだ谷津干潟に滞在中とのことで、再び訪れると、干潟の中央付近でお休み中。すぐ近くにハマシギ2羽がいて、まるで巨人と小人のように見える。もう少し近くで見られないかと歩き始めるとホウロクシギも 動き始めた。動き始めると速い速い。長い足で干潟を右に左に走り回る。あの長いくちばしを干潟に突っ込みヤマトオサガニを見事にゲット。
ホウロクシギにとって、谷津干潟は、格別居心地が良さそうだ。
2016/4/23 ニシオジロビタキ Red-breasted Flycatcher
例年、どこかに姿を見せてくれるオジロビタキ。今季も千葉県、神奈川県、埼玉県など数か所で観察されたようだ。となり町にも飛来したので、滞在中、数回訪れて、その愛らしい姿を観察することが出来た。
私が観察した千葉県の個体は、ニシオジロビタキである。残念ながら換羽中の姿を写真に収めることが出来なかったが、換羽が済むと喉元のオレンジ色が、一層その姿を愛らしくしていた。オジロビタキとニシオジロビタキの一番の決め手は、嘴である。オジロビタキは、嘴が上下とも黒色。これに対し、ニシオジロビタキは、上嘴は、黒色で、下嘴は、淡黄褐色である。
昨秋から4月上旬まで、長期滞在し、飛来当初の紅葉に始まり、紅梅、白梅、枝垂れ桜と折々の花に絡めて、楽しませてくれたニシオジロビタキ。今頃は、故郷に無事辿り着いて、ホッとしていることであろう。
2016/4/22 シロエリオオハム Wood Sandpiper
久しぶりに訪れた海辺で、シロエリオオハムにも出会った。寒い季節にもシロエリオオハムに出会っているが、今回は、衣替えの真っ最中。ゆったりくつろぎモードで、足を伸ばしてぷっかり浮かんでいる。衣替えのその衣が見たくて、何とか動きのある姿勢をしてくれないかしらとしばらく待つと、ようやく動きがあった。
黒地に白い角斑が、何とも美しい。ちょっとお洒落な印象で、冬の衣装とは、味わいが違う。久しぶりの海辺で思いがけない嬉しい出会いであった。
2016/4/21 タカブシギ Wood Sandpiper
春の渡りのシギたちに会いたくて田んぼや蓮田を回ってみる。しかし、田んぼや蓮田で出会うシギ・チは、年々減っているように感じる。それでも昨秋は、コアオアシシギの大きな群れやオグロシギの群れなど、ずいぶんたくさんのシギたちの姿を見ることが出来た。
今シーズンも大いに期待しているが、この日出会ったのは、タカブシギとタシギのみ。タシギは、どこに隠れていたのかと思うほど、足元から飛び立つことが多い。タカブシギも警戒心が強いので、そっとそっと近づいて観察する。連休にかけてシギたちは、姿を見せてくれるだろうか。
2016/4/20 ハジロカイツブリ Black-necked Grebe
寒い季節に何度か訪れた海辺。ウミスズメやウミアイサに、ずいぶん楽しませてもらった海辺である。あれほどたくさんい居たカモメは、ほんの数羽見掛けるのみ。何とも寂しい限りの海辺だが、良く良く見ると遠くに鳥影が。双眼鏡でハジロカイツブリと確認。少し近づくのを待つことにした。
最初、2羽と思っていたハジロカイツブリだが、もう1羽姿を見せ、全部で3羽になった。3月の初めに見た時は、50羽ほどの大きな群れであったから、少々寂しいが、黒い衣装で身を包んだその姿は、重厚感があり、嬉しい出会いとなった。
2016/4/19 アオジ Black-faced Bunting
湖畔の桜は、ソメイヨシノから八重桜に変わり、優しく柔らかな色合いからどっしりと鮮やかな色合いになり、行き交う人々の目を楽しませている。それぞれの木には、松月・普賢象・関山などの名札がつけられており、花の咲き具合と名前を確認しながら歩を進めるのは、なかなか楽しいものである。
桜に気を取られていると、かすかに鳥の声がした。柔らかな芽吹きのところに、姿を見せたのは、アオジである。1羽が2羽になり、もう1羽も高い木の上にとまって辺りの様子を伺っている。優しい春風が、湖畔を吹き抜けて行く。
2016/4/18 ミヤコドリ Oystercatcher
三番瀬の潮干狩りは、4月20日から始まる。しかし、先日、訪れたときには、驚くほどたくさんの家族連れで賑わっていた。潮干狩りの解禁まで、とても待てないらしい。飛び交う言語も多様で、国際色豊かな干潟の光景を眺めていると堰堤から飛び立つ鳥がいる。ミヤコドリだ。
潮の引き加減を見て飛び立ち、まだまだ、もう少し待たなければと戻って来る。青空だったらと少々残念であったが、ミヤコドリが群れで飛ぶ姿は、美しく、心に残るひとこまとなった。
2016/4/17 オオソリハシシギ Bar-tailed Godwit
春の渡りのシギ・チの様子が気になり、田んぼや蓮田に出掛けてみたが、まだまだ寂しい田んぼのシギ達である。干潟では、田んぼより一足早く、春の渡りが始まる。先日、訪れた三番瀬では、夏の衣装に身を包んだオオソリハシシギに出会うことが出来た。
潮が引き始めた浜辺には、たくさんの親子連れがいたが、そんなことにはお構い無く、2羽のオオソリハシシギは、砂浜に嘴を突っ込み、一心に採餌中。少し離れたところには、ミヤコドリと一緒に採餌中のオオソリハシシギもいた。干潟は、ハマシギ、ダイゼン、メダイチドリ、頭の黒くなったユリカモメなどで賑わっている。
2016/4/16 コゲラ Japanese Pigmy Woodpecker
遊歩道を歩くと早くも八重の桜が、ほころび始めている。ソメイヨシノは、やわらかな緑の葉と共に、まだ花を残している木も多く、桜を愛でながら足取りも軽くなる。
♪キュキュキュ♪と声がして飛んで来たのは、ツグミ。まだ、あちこちでツグミを見掛ける。柔らかな芽吹きのところには、3羽のアオジが飛んで来た。葦原には、オオジュリンの姿も見える。
♪ギィー♪と声がしてコゲラが飛んできた。1羽と思っていたが、少し離れた桜にも1羽、さらにもう1羽飛んで来た。3羽のコゲラは、それぞれに忙しく動き回り、呆気無く飛んで行った。
2016/4/15 コチドリ Little Ringed Plover
シギ・チに会いたくて、私は、好んで田んぼや蓮田めぐりをする。春の渡りを実感するのは、コチドリの鳴き声を聞き、その姿を確認出来たときだろうか。
今季も、コチドリには、何回か出会っているが、逆光だったり、遠かったり、なかなかじっくり見ることが出来なかった。先日、コチドリの声を聞き、辺りを見渡すと、ぐんぐんこちらに近づいて来る鳥がいた。コチドリである。その姿は、親しみがあり、心が安らぐ。春の風が、そっと吹き、心和むひとこまであった。
2016/4/14 ニシオジロビタキ Red-breasted Flycatcher
晩秋に飛来し、ずいぶん長い間、愛らしい姿を楽しませてくれたオジロビタキ。飛来当初よりオジロビタキかニシオジロビタキかと話題になったが、換羽して、喉元の黄色が愛らしさを増し、ニシオジロビタキに間違いないとなったらしい。
そのニシオジロビタキも、初夏を思わせるような暖かさが続き、故郷へ旅立ったようである。枝垂れ桜にとまって、長い旅路へ思いを馳せていたのだろうか。来季もまた、姿を見せて欲しいものである。
2016/4/13 ツバメ Barn Swallow
春の訪れを感じさせてくれるものの一つが、ツバメの飛来である。颯爽と飛ぶツバメの姿を見ていると、気分爽快、力が湧いて来る。桜の花を愛でながら、川沿いの道を歩くとツバメがスイスイ~と飛んでいる。ツバメの飛翔は、なかなかカメラに収められないので、どこかに降りないかと辺りを見渡す。
何とすぐ近くの水溜りにツバメが舞い降りた。巣作りのための土運びである。降りては、飛び立ち、降りては、飛び立ちを繰り返し、口いっぱいに藁のようなものを咥えて飛び去った。きっと素敵なマイホームが出来ることだろう。
2016/4/12 ツルシギ Spotted Redshank
稲敷方面の田んぼや蓮田で見られるシギ・チが、あまりに少ない。他にどこかシギたちが立ち寄るところがあるのではないかと思っていた矢先、となり町の調整池にツルシギ2羽が飛来していると聞き、早速、出掛けてみた。
広々とした調整池で、2羽のツルシギは、一心に食事中であった。長くて赤い脚が印象的だが、水の中に入っていて時々しか見られない。ツルシギは、比較的、警戒心が薄いのだが、稲敷では、考えられないくらいの近距離で観察することが出来た。
旅の途中で立ち寄ったツルシギ2羽。次の目的地に向けてたっぷり栄養補給出来ただろうか。
2016/4/11 エリマキシギ Ruff
そろそろ春の渡りが始まるかもしれないと出掛けた稲敷方面の田んぼは、鳥影があまりに薄く、コジュリンの鳴き声に励まされながら、田んぼ、蓮田、干拓地を走り回ることになった。
3月の半ばに出掛けた折、蓮田で出会ったエリマキシギは、♂2羽、♀2羽であり、♂の1羽は、夏羽になりつつある気配を感じさせた。しばらく滞在してくれたらと夢が広がったのだが、2日後に出掛けた折には、すでに姿がなく、呆気無く夢は、消えた。あれは、渡り途中だったのかもしれない。
2016/4/10 アカアシシギ Common Redshank
田んぼの様子が気になり、久しぶりに稲敷方面に出掛けてみると、水を入れ始めた田んぼが、あちこちに見受けられる。例年、田んぼの水入れは、もう少し遅い時期である。今季は、期待出来るかも分からないと、期待に胸を膨らませ、あちこちの田んぼを見て回る。
しかし、鳥影が全くない。蓮田も丹念に見て回ったが、タシギに何度も飛ばれたのと、タカブシギをわずか見ただけである。3月の半ばに蓮田で出会ったのが、アカアシシギとエリマキシギ。アカアシシギは、夏羽になりつつあった。あれは、渡りの途中だったのだろうか。
2016/4/9 アカゲラ Great Spotted Woodpecker
4月になっても肌寒い日が多く、はっきりしないお天気も続き、春の渡りの鳥たちも戸惑っているのではないだろうか。今季は、近隣の公園で、どんな鳥に出会えるのだろう?楽しみである。
まだダウンのコートを着ていた頃、久しぶりにアカゲラの声を聞いたような気がした。静かな公園で、歩くとサクサクと音がする。辺りをキョロキョロ見渡すと高い木の上で鳥の動く気配。やっぱりアカゲラだ。その動きをしばらく観察する。見上げるような位置で、少々首が痛くなってしまったが、久しぶりに嬉しい出会いのひとときであった。
2016/4/8 ウグイス Japanese Bush Warbler
日に日に春らしさを増して来た今日このごろ。散歩コースを優しい風に吹かれながらゆっくり歩くと、どこからかウグイスの声が聞こえてくる。 「鶯の谷より出づる声なくは 春来ることを誰か知 らまし」(古今集)♪ホーホケキョ♪の声を聞くと、春の到来を改めて実感する。
目の前に広がる葦原のどこに居るのか、かなり近くで声がするのだが、なかなか見つけられない。小さな鳥が飛んで、枯れた葦にとまった。やっと姿を見せたウグイス。♪ホーホケキョ♪の声が、辺りに響き渡る。
2016/4/7 ウミアイサ Red-breasted Merganser
何年ぶりかで訪れた三番瀬。一番期待していたミヤコドリに会えた時は、嬉しかった。腰をかがめ、じっとしていると、かなり近づいて来てくれる。そのミヤコドリを見ている時、突然、波間から「にゅー」と顔を出した鳥がいる。その姿は、まるで宇宙人と言っても良いような不思議な姿に見えた。
それは、ウミアイサの若鳥であった。今季、出会いの機会の多かったウミアイサ。それにしても、今まで出会ったウミアイサとは、ずいぶん印象が違う。このウミアイサ、すでに旅立ったと思っていたが、まだ、滞在中と言う。余程、居心地が良いのだろう。
2016/4/6 オナガ Azure-winged Magpie
その声は、決して綺麗とは言い難い。♪ギュイギュィ♪ギュイギュイ♪川沿いの道から聞こえて来る。声は、好きにはなれないが、長い尾をヒラヒラさせて飛ぶ姿は、美しい。その名は、オナガ。私の住む街の市の鳥となっている。
まだ寒さの残る朝だったが、いつもの散歩コースを歩いているとオナガが数羽飛んで来た。手前の葦や枯れ枝などに体が隠れ、なかなか姿が見えない。ようやく姿を見せてくれたオナガ。声とは違い、姿は、なかなか美しい。
2016/4/5 エナガ Long-tailed Tit
♪ジュリジュリジュリ♪樹間から聞こえて来るのは、エナガの声。どうやら群れでいるらしい。木立の中を見え隠れするが、写真を撮るのは、難しそうだ。半ば諦めて歩き始めると何と目の前にエナガが数羽降りている。こんなに間近でエナガを見ることは、今までになかった。
ドキドキしながら、大いに慌ててレンズを向ける。400mmでは、画面いっぱいになるほどに近い。慌てているので、ズームレンズであることをすっかり忘れていた。
可愛いエナガ。大好きなエナガ。何とか2羽のエナガをフレームに収めることが出来た。久しぶりに胸がときめくひとときであった。
2016/4/4 ベニマシコ Long-tailed Rosefinch
今年は、暖かい日が多かった所以か、桜の開花が、例年より早い。近隣の桜通りでも、お彼岸にソメイヨシノが一輪、二輪とわずかながら花開いた。あぜ道の野の花もオオイヌノフグリ、ホトケノザ、ヒメオドリコソウ、ナズナ、タンポポなど多彩な顔触れである。
声を聞きながら、なかなか出会いの機会がなかったベニマシコ。♪フィッフィッ♪フィッフィッ。その声に誘われるように葦原を行ったり来たり。柔らかな芽吹きの中に、一瞬、ベニマシコの姿が見えた時は、胸が弾んだ。渡去の時期を迎え、葦原は、寂しくなって行く。
2016/4/3 サバンナシトド Savannah Sparrow
昨年末から観察されているサバンナシトド。ずいぶん長い滞在になるが、今も元気な姿を見せてくれるようだ。初めてサバンナシトドを見た日は、厳寒の北海道を思わせるほどの寒い寒い日であった。寒さに震えながら、初めてその姿を目にした時は、嬉しさで寒さが吹き飛んだ。
先日、再び訪れる機会があり、訪ねてみるとあぜ道にオオイヌノフグリのブルーの花が咲き、クローバーの緑が春らしさを添えている。そこにサバンナシトドが、静かに姿を見せてくれる。距離も前回に比べれば、遥かに近い。何とも嬉しい再会のひとこまである。
2016/4/2 ニュウナイスズメ Russet Sparrow
寒い季節を過ぎ、やわらかな春の気配を感じさせてくれるものの一つが、桜の開花であろうか。今季は、例年より桜の開花が早いようで、河津桜は、ずいぶん早々と咲き、潔く散っていった。桜通りのソメイヨシノも例年より1週間ほど早い開花である。
大寒桜にニュウナイスズメが集まり、蜜を吸って行くと言う。スズメは、嘴が太いので、メジロやヒヨドリのように花の中に嘴を深く入れて蜜を吸うことが出来ない。がくごと桜の花をちぎって、蜜を吸う。その姿が、何とも微笑ましい。桜の季節。足元に桜の花が、たくさん落ちていたら、スズメの食事の跡かもしれない。
2016/4/1 ヤマヒバリ Siberian Accentor
渡り途中の姿を島嶼部で見られることはあっても、まず出会いの機会はないと思っていたヤマヒバリ。そのヤマヒバリが、奥多摩で見られると言う。最初、その情報を耳にした時、何かの間違いであろうと半信半疑であった。しかし、ネット上にその姿が、次々に掲載されたのを見ると紛れも無いヤマヒバリである。
お声をかけてくださる方があり、出掛けてみるとポイントは、聞きしに勝る人だかり。何とかスペースを譲って頂き、待つことしばし。近い位置に出た時は、人垣で見えず。崖のところに姿を見せたヤマヒバリを自分の目で確認出来た時は、嬉しかった。
なお、ヤマヒバリは、すでに渡去しております。