2016/10/31 ムナグロ Pacific Golden Plover
春の渡りにしても秋の渡りにしても、田んぼで出会う代表選手のようなイメージがあるのが、ムナグロであった。それが、ここ数年、ムナグロに出会う機会が少なくなっている。
先日、広々とした草原に、なにやら鳥の気配。遠くから見るとケリのようにも見えたが、近づいてみるとムナグロであることが分かった。草原を見渡してみると、あちらこちらに分散して、10数羽いるようである。若鳥ばかりで、初々しい。ムナグロ独特の歩き方を久しぶりに見て、心が和んだ。
2016/10/30 ヒバリシギ Long-toed Stint
あちこちの蓮田に分散して、シギ・チが見られている。数は、少なくなってきているが、気になっていたヒバリシギに会うことが出来た。昨年も晩秋から冬にかけてヒバリシギを観察している。今季は、2カ所で5個体見ることが出来た。それぞれ羽模様が違っているのが分かったが、なにぶんにも距離があり、写真は、思うようには撮れなかった。
もう少し、じっくり観察しようと出掛けてみたが、今度は、ヒバリシギの姿が見当たらない。また、日を改めて出直してみよう。ゆっくり会いたいシギである。
2016/10/29 オオハシシギ Long-billed Dowitcher
田んぼの秋は、日々深まり、二番穂が勢いよく伸びている。今季、なかなか出会いの機会がなかったオオハシシギ。トウネンやオジロトウネン、ヒバリシギ、ハマシギなどがたくさんいる蓮田で、10羽ほどの群れを見かけた。例年、オオハシシギとの出会いは、多いのだが、今季は、飛来が少々遅かったようだ。この群れは、眠ってばかりで、なかなか起きてくれない。
別の蓮田で出会ったのは、1羽のオオハシシギ。朝の光が差し込む蓮田で、ゆったり食事中。長い嘴を蓮田に差し込む姿は、なかなかユーモラスだ。越冬することが多い、オオハシシギ。今季も長く滞在して欲しいものである。
2016/10/28 ヤマガラ Varied Tit
ここは、ヌルデのレストラン。次々に小鳥たちが訪れる。コゲラ、メジロ、ヤマガラは、常連さんのようだ。頻繁にその姿を見かける。ヒヨドリもやってきた。かなり高いところにあるので、見上げるようになるのだが、途切れることがないほど、大繁盛。その盛況ぶりを飽きずに眺めてしまう。
まだまだ実は、たくさんついている。寒くなる前に、小鳥たちは、せっせと腹ごしらえしているのであろう。ヌルデのレストランは、晩秋まで無休で営業中。
2016/10/27 ノビタキ Common Stonechat
秋の渡りのシギ・チを求めて、何度も何度も蓮田や田んぼに足を運ぶ。目的地にたどり着くまでには、二番穂が青々と元気よく伸びている田んぼをいくつもいくつも通り過ぎて行く。土手沿いの道には、セイタカアワダチソウが勢いよく伸び、ススキも揺れている。ところどころでコスモスの優しい花も見かける。
こんなところにノビタキが現れてくれたらと思うのだが、なかなか願いは、かなわない。それでも一度だけ、遠くのあぜ道にノビタキが飛んでいるのが見えた。ほとんど枯れ草であったが、嬉しい出会いであった。
2016/10/26 ウズラシギ Sharp-tailed Sandpiper
田んぼのシギ・チの秋の渡りは、そろそろ終盤戦と思うが、数は少ないものの、そのとき、その時で、色々な出会いがあって、なかなか楽しい。
この日出会ったのは、2羽のウズラシギ。2羽のウズラシギは、ほとんど水の引いた蓮田にいて、つかず離れず、寄り添うように歩みを進めていた。セイタカアワダチソウの陰から、そっと様子を見守っていたのだが、だんだん遠のいて、ハマシギの群れの中に入っていった。
こんな出会いがあるから、まだまだ田んぼ通いは、続きそうである。
2016/10/25 キビタキ♀ Narcissus Flycatcher♀
赤い実のなるコブシは、小鳥たちに人気のレストラン。色鮮やかで目を引くキビタキ♂をはじめ、キビタキ♀、エゾビタキ、メジロなどがやってくる。時には、ヤマガラも飛んで来て、赤い実を啄んでいくという。
赤い実もだんだん残り少なくなって来た。しかし、葉は、青々としっかり茂っていて、小鳥たちが中に入ってしまうと肝心の顔が見えない。特にキビタキ♂は、黄色がちらちらと見えているのに残念な思いをすること、しばしばである。キビタキ♀は、比較的サービスが良く、全身見える位置に姿を見せてくれた。奥の方からは、地鳴きも聞こえて来る。
2016/10/24 コアオアシシギ Marsh Sandpiper
田んぼや蓮田で見られる秋の渡りのシギやチドリ。今季は、飛来数が非常に少なく、足を運ぶ回数は多くても、出会いは、限られたものであった。しかし、秋の深まりと共に、アオアシシギやコアオアシシギの姿を見る機会が増えたのは、何とも嬉しいことである。
この日も、コアオアシシギ10数羽の群れを、比較的近くで、じっくり観察することが出来た。春の渡りで見かけるコアオアシシギは、動きが早く、なかなかじっくり見ることが出来ないのだが、秋の渡りは、幼鳥が多いためだろうか、顔も幼さが漂い、何とも愛らしい気がする。田んぼの秋は、いよいよ深まって行く。
2016/10/23 エゾビタキ Grey-Streaked Flycatcher
都市公園では、すでに姿が見られなくなったというエゾビタキ。近隣の公園では、まだ、数羽滞在中という。今季は、エゾビタキの当たり年とも聞く。折角の機会なので、近隣の公園に数回、足を運んでみた。
なるほど高い木の上で、飛び交っているのは、エゾビタキのようだ。少なくとも3羽、姿を確認することが出来た。エゾビタキは、高い高い木の天辺に何度もとまった。もう少し近くに来ないかなと思っていると、目の前のコブシの木に飛び込んで来た。エゾビタキも赤いコブシの実が気になるようだ。
2016/10/22 コハクチョウ Tundra Swan
秋晴れのさわやかな日。そろそろコハクチョウが姿を見せてくれるかもしれない。そんな思いで、本埜村白鳥の郷を訪ねたのが、10月21日。何とこの日、1羽のコハクチョウが到着したばかりだという。昨年も同じ日に飛来しているそうだが、あまりにもタイミングが良く、嬉しさがこみ上げて来る。
昨日は、3羽のコハクチョウが、白鳥の郷の上空を旋回していたとのこと。近いうちに続々とコハクチョウが姿を見せてくれることだろう。
ハクチョウ飛来状況は印西市立本埜第二小学校の平成28年度のハクチョウ飛来状況に掲載されています。
2016/10/21 キビタキ Narcissus Flycatcher
コブシの赤い実を啄みにキビタキがやってくるという。赤い実は、小鳥ならずとも、気になる存在である。いくつかのブログで、赤い実を啄んでいるキビタキの姿を見て、出掛けてみることにした。
現地に行ってみると、コブシの木は、比較的近いのだが、葉が込み入っていて、小鳥が飛んできても、姿が見えない。ようやくキビタキ♂の姿が見えたが、ごく一部で肝心の顔が見えない。キビタキ♀もエゾビタキも飛んで来た。しかし、思うような位置には、姿を見せてくれない。
また出直そうと思った瞬間、込み入った葉の間に黄色い姿が見えた。満足のいくものではないが、嬉しい出会いのひとこまである。
2016/10/20 アトリ Brambling
数日前、近隣の公園にアトリが立ち寄ったという。束の間の立ち寄りだったので、姿を確認するだけで写真は、無理だったとの話であった。もう冬鳥の時期になったのだと思い、アトリに会いたいものだと思っていた。それが、思いがけず実現した。
エナガやシジュウカラの混群を追っていると、少し離れた桜の木に小鳥が数羽とまっている。ファインダー越しに見てみると何とアトリだった。羽繕いをしているアトリもいて、ゆったりモード。しかし、あっという間に飛び立ってしまった。飛び去るアトリを数えてみたら全部で10羽。この冬、たくさん姿を見せてくれるだろうか。
2016/10/19 ツルシギ Spotted Redshank
好きなシギのひとつであるツルシギ。今季、ツルシギには、良く出会う。1羽で見かけたことも2羽で見かけたことも3羽一緒だったこともあった。秋の渡りで、これほど頻繁にツルシギに出会ったことは、今まで一度もない。
秋の渡りでは、幼鳥を見かけることが多い。春の渡りで見かけるツルシギとは、ずいぶん印象が違い、それがまた、新鮮で嬉しい。この日、2羽のツルシギは、つかず離れず、休む時も一緒で、何とも微笑ましい姿を見せてくれた。春にまた、姿を見せてくれるだろうか。
2016/10/18 オグロシギ Black-tailed Godwit
秋の渡りで、出会う機会が多いオグロシギ。例年、群れで見られるのだが、今季、なぜか単独行動。2羽同時に見たのが、一度。後は、1羽を見かけたのみである。枯れた蓮田の中から、たくさんのオグロシギが、飛び出し、驚いた日のことが懐かしい。刈田で10数羽のオグロシギの群れを見たことも何度もある。
この日、オグロシギは、セイタカシギと一緒の蓮田にいて、枯れた蓮の葉の間から、姿を見せた。単独で、長い旅の道中、心細くないのだろうか。無事に目的地にたどり着いて欲しいものである。
2016/10/17 ノビタキ Common Stonechat
コスモスやアカソバ絡みでなくとも、ススキやセイタカアワダチソウにとまらなくても、是非、会いたいと願っていたノビタキ。数日前、沼のほとりで見られると教えて頂き、早速、出掛けてみた。先着の方から、状況を教えて頂き、ノビタキを待つ。里芋畑で、動く小さな鳥。それがノビタキだった。鳥との距離が、かなりあり、悪戦苦闘。どうやら3羽いるらしい。
時折、地面に降りて、なにやら虫をとっている。ホバリングも時折するのだが、いかんせん遠い。私のレンズでは、かなり厳しい距離であったが、今季、初めてのノビタキとの出会い。秋の日差しが、降り注ぐのどかなひとこまである。
2016/10/16 ウズラシギ Sharp-tailed Sandpiper
8月の末から、秋の渡りのシギ・チを求めて、蓮田や田んぼに足を運んでいる。今季、田んぼで見られるシギ・チは、あまりにも少なく寂しい限りであったが、10月も半ば近くになって、ようやく群れがいくつか見られるようになってきた。
その群れの中に1羽のウズラシギ。今季、三度目の出会いである。昨年の秋には、ウズラシギを間近に何度も見ているが、今季は、個体数が少ないようである。茶色のベレー帽をかぶったようなウズラシギの頭。広い蓮田では、ずいぶん小さく見えた。
2016/10/15 キビタキ Narcissus Flycatcher
都市公園や近隣の公園などで、見られているというキビタキ。ずっと気になりながら、なかなか出掛けられないでいた。ようやく出掛けた近隣の公園。キビタキは、もちろんオオルリ、エゾビタキ、ツツドリ、ムシクイ類など多彩な顔触れだという。期待に胸膨らませ、公園のポイントをいくつか回ってみたが、さっぱり鳥の姿が見えない。
諦めて帰ろうとした時、キビタキが見られると教えてくださった方がいる。早速、そのポイントに行ってみると程良い位置にとまっているキビタキ♂の姿が、目に飛び込んできた。久しぶりに見るキビタキ♂が、輝いて見えた。
2016/10/14 コアオアシシギ Marsh Sandpiper
10月も半ばとなり、収穫の済んだ蓮田が多く、見通しが良くなって来た。稲田は、9月の半ば頃までに、ほぼ収穫が終わり、今は、二番穂が勢い良く伸びている。
水をたたえた蓮田で出会ったのは、コアオアシシギ。昨年の秋には、30羽くらいのコアオアシシギの群れを見たのだが、今季は、数が少なく残念に思っていたところ、ようやくコアオアシシギの群れが見られるようになってきた。
もうしばらく滞在してくれるだろうか。秋の蓮田は、居心地が良さそうである。
2016/10/13 アオアシシギ Common Greenshank
♪ピョピョピョー♪ピョピョピョー♪哀愁を帯びた声が、田んぼに響き渡る。この声を聞くと、秋の深まりを感じ、胸の奥深くにまで、その声が染み渡るような気がする。
秋の渡りのシギ・チを求めて、何度、蓮田や田んぼに足を運んだことだろう。今季、田んぼで見られるシギ・チが少なく何とも寂しい思いをしていたが、コアオアシシギの群れが見られるようになり、アオアシシギの声もしばしば聞かれるようになって、ホッとしている。
♪ピョピョピョー♪ピョピョピョー♪アオアシシギの声が、収穫の済んだ蓮田に響き渡る。
2016/10/12 オオタカ Northern Goshawk
秋の渡りのシギ・チに会いたくて、蓮田や田んぼに何回となく足を運ぶ。昨年に比べると、ずいぶん寂しい田んぼのシギ・チだが、ここに来て、コアオアシシギの群れが、いくつか見られるようになって来た。ツルシギにも何回か出会っている。
その蓮田で、何とオオタカが目の前に現れた。サギの群れが、飛び立ったので、こちらを警戒したのかと思ったのだが、オオタカの出現に驚いたようである。ツルシギも蓮田に降りかけていたのだが、方向転換。慌てて飛び立ってしまった。シギ・チファンにとって、オオタカの出現は、嬉しいことではない。
2016/10/11 オジロトウネン Temminck's Stint
今季、田んぼで見られるシギ・チは、少ないのだが、出会いの機会が多かったのがオジロトウネンである。田んぼや蓮田の下見のつもりで出掛けた8月の末。オジロトウネンを2箇所で見掛けた。
その後、9月に入って、数回、田んぼや蓮田を回る度に、オジロトウネンの姿を見掛けることが多かった。小さな体で、ちょこちょこ動く姿が、何とも愛らしい。この日は、干上がった蓮田で、数羽のトウネンと行動を共にしていた。ゆっくり滞在して欲しいものである。
2016/10/10 エゾビタキ Grey-Streaked Flycatcher
9月の半ば頃から都市公園などに姿を見せ始める秋の渡りの小鳥たち。今季は、エゾビタキが数多く見られていると聞き、近隣の公園に足を運んでみた。
高い高い木の上で、ヒタキ類らしい姿が、数羽、飛び回っているのが見える。双眼鏡で見てみると、すべてエゾビタキのようである。なるほど、エゾビタキの当たり年と聞いていたが、わずかの時間に6~7羽見ただろうか。
しかし、空抜けの高い木の上、それも逆光が多い。桜の葉が、わずかに残ったところで1枚。何とか写真に収めることが出来た。
2016/10/9 ツルシギ Spotted Redshank
田んぼの秋の渡りで、印象深いのは、ツルシギであろうか。春の渡りのツルシギは、お彼岸の頃、飛来し、ゴールデン・ウィークの終わり頃まで滞在する。春は、真っ黒な夏羽に変わっていく様を観察出来るのが楽しみである。
秋は、幼鳥を見る機会が多いので、春とは、また違った意味でツルシギとの出会いが新鮮に思えて来る。今の時期は、冬羽になりつつある姿を見ることが出来るし、個体によって、換羽状況も様々で、それがまた楽しみになっている。
まだ、しばらく滞在してくれるだろうか。
2016/10/8 トウネン Red-necked Stint
春の渡り、秋の渡り。その時期を迎えると渡り途中のシギ・チに会いたくて、しばしば田んぼや蓮田を訪ね歩く。好きなシギ・チは、色々いるが、小型で可愛いトウネンには、愛おしさを感じる。
今季、シギ・チとの出会いが少ない中で、印象深いのが、数羽のトウネンとの出会いである。干上がった蓮田が、ことのほかお気に入りのようで、10羽ほどのトウネンが、ゆったりと休んだり、食事をとったりしている。何とものどかな光景だ。
田んぼの秋の渡り。もうしばらく楽しませて欲しいものである。
2016/10/7 アカアシシギ Common Redshank
よく出掛ける蓮田にアカアシシギが見られていると、ずいぶん前から聞いていたのだが、何ともタイミングが悪く、出会いの機会を逸していた。冬まで待てば、越冬のアカアシシギを見ることが出来るかもしれない。それまで、ゆっくり待とうと半分諦め、半分慰めていたのだが、数日前、ようやくアカアシシギに会うことが出来た。
蓮田の奥の方に、あの赤い脚と嘴、独特の羽模様を見たときは、嬉しかった。ハヤブサの来襲で、飛び去るまでの間、短時間ではあったが、その姿を楽しませてくれた。
2016/10/6 ヒバリシギ Long-toed Stint
シギ・チの中でも、特に淡水系のシギ・チに関心を持ち、折々に田んぼや蓮田を回っている。しかし、今季、田んぼで見られるシギ・チは、ごくわずかで、昨年、アシナガシギと一緒に見られたコアオアシシギやオグロシギ、エリマキシギなどの群れのようなスケールのものは、なかなか難しいようである。
それでも、わずかな出会いを信じて、田んぼに足を運ぶ。この日、出会ったのは、ヒバリシギ。この時期出会うのは、冬羽が、多いのだが、久しぶりに幼鳥を見ることが出来た。
こんなささやかな出会いを楽しみに田んぼ回りを続けている。
2016/10/5 カワラヒワ Oriental Greenfinch
秋の渡りのシギ・チに会いたくて、時折訪れる田んぼ。すでに、ほとんどの稲田は、収穫を終え、二番穂が勢い良く伸びているところも多く見掛けるようになってきた。それでも、まだ、いくつかの田んぼは、稲穂をずっしりと垂れて収穫のときを待っている。
田んぼで、よく見掛けるのは、スズメとカワラヒワ。一頃、たくさんのスズメを見掛けたが、今は、どこか他に、美味しいレストランを見つけたようで、あまり見掛けない。
この日、出会ったのは、カワラヒワ。5~6羽は、いただろうか。稲穂にとまって秋の風情を楽しんでいるようにも見えた。のどかな田んぼのひとこまである。
2016/10/4 クサシギ Green Sandpiper
♪ピッピピピ♪というタカブシギの声は、今まで何度も聞く機会があったのだが、タカブシギと一緒に飛び去るシギの中に、♪キュイ キュキュキュ♪という声を何度か聞いたことがある。飛び去る姿からクサシギに間違いないと思っていたが確証はない。
先日、いくつかの蓮田を回っていると♪キュピィ♪という鋭い声が、間近に聞こえて来る。車から注意深く辺りの様子を伺うと1羽のクサシギの姿。明らかに口を開けて、♪キュピィ♪キュピィ♪と鳴いている。これほど間近で、クサシギの鳴く姿を見るのは初めてであった。ささやかな出会いではあるが、心に残るひとこまである。
2016/10/3 カケス Eurasian Jay
秋晴れの空のもと、広い公園を歩いていると、遠くに飛んでいる鳥の姿が見える。かなり距離があったが、その鳥が、高い木の天辺にとまった。無理かなと思いながらもファインダーを覗いてみる。何と嬉しいことにカケスである。
以前、カケスは、比較的、簡単に見られる鳥であった。しかし、近頃、声を聞く機会はあっても、姿を見る機会がほとんどない。いたずらっ子のような目が、何とも愛嬌があって、好きな鳥である。今度は、もっと近くで会いたいものである。
2016/10/2 ツルシギ Spotted Redshank
あの暑さの中で、黄金色に輝いていた稲田は、ほとんど収穫が済み、今では、二番穂が青々と勢い良く伸びているところもたくさん見掛けるようになってきた。蓮田の収穫作業も順調に進んでいるようである。
その蓮田や田んぼへ、わずかな出会いを信じて、時折、足を運ぶ。必ずと言って良いほど見られていたタカブシギも近頃は、少なくなって来た。そのタカブシギが数羽いる蓮田に、一回り大きいシギの姿。今季、はじめてのツルシギである。距離もあり、逆光で見にくかったが、春とは、また違った季節を感じさせるツルシギの姿にひととき、癒される思いがした。
2016/10/1 エゾビタキ Grey-Streaked Flycatcher
早いもので、今日は、もう神無月。うだるような暑さが続いた8月。秋の長雨とは言え、連日、雨ばかりだった9月。その気候も影響しているのだろうか。今季、田んぼで見られるシギ・チの何と少ないことだろう。
東京近郊の公園では、ヒタキ類が、姿を見せるようになったと言う。しばらく足を運ぶことのなかった公園だが、秋の渡りの小鳥たちに会いたくて久しぶりに訪ねてみた。目的地の公園では、カメラマンの姿が数人。到着してほどなく飛んで来たのは、エゾビタキ。愛想の良い個体で、場所を変えながら、何度も姿を見せてくれた。
短時間ながら秋の渡りを実感し、嬉しい出会いとなった。