2017/4/30 カンムリカイツブリ Great Crested Grebe (2017年4月 銚子)
寒い間、何度か足を運んだ海辺。一番出会いの機会が多かったのは、カンムリカイツブリだろうか。手賀沼や印旛沼、霞ヶ浦などでもカンムリカイツブリは、見かける機会が多い。特に冬羽の間は、個体数が多いこともあって、「また、居たわね。」という感じで、見過ごしてしまう。
ところが、夏羽になってくると、重厚感があり、見応えがあるので、いつの間にかレンズを向けることになる。この日は、2羽のカンムリカイツブリが、近づいたり離れたり、和やかムードで楽しませてくれた。この2羽も、そろそろ旅立ちであろう。
2017/4/29 ウミアイサ Red-breasted Merganser (2017年4月 波崎)
寒い間、何度も何度も出会いの機会のあったウミアイサ。多い時には、♂♀合わせて30羽以上の群れを見たこともあった。今年は、ウミアイサの当たり年だったのかもしれない。
先日、いつもの海辺を訪れてみると、少し離れたところにウミアイサの♂と♀の姿が見える。う~ん、ちょっと遠いなあ。とレンズを向けるのを躊躇していると、いきなり♀が飛び出した。急いで、ウミアイサにレンズを向け、シャッターを押す。♀に続いて♂も飛び出した。あれは、旅立ちだったのだろうか。
2017/4/28 ツバメ Barn Swallow (2017年4月 市川市)
♪ジュビィッ♪ジュビィッ♪爽やかな風に乗って聞こえて来るのは、ツバメの声。ツバメ飛来の時期を迎え、田んぼでも街中でも、時折ツバメを見かけるようになった。しかし、数年前に比べれば、その数は、ずいぶん減っているように思う。
調節池緑地を訪れるみると、実にたくさんのツバメが飛び交っている。よく見ると、管理棟の軒下に、たくさんのツバメの巣があった。ツバメが、巣を作りやすいように、人の手によって、巣の土台になるものが作られ、そこにツバメが、土を運んでいる。ツバメにとって、何とも優しい環境である。今度、訪れる時には、雛の顔が見られるだろうか。。
2017/4/27 エナガ Long-tailed Tit (2017年4月 松戸市)
花の宴は、すでに時期を過ぎ、新緑の美しい季節を迎えつつある。イロハモミジは、若草色の葉を爽やかに広げ、風鈴のような小さな小さな赤い花をいくつも下げている。
イロハモミジの美しさを愛でていると♪ジュリジュリジュリ♪と可愛い声が聞こえて来た。高い木の上に姿を見せたのは、エナガ。やがて下の方に降りて来て、巣材集めを始めた。可愛い嘴で、一心に白い糸を集めている。蜘蛛の巣であろうか。可愛い雛の誕生まで、親の苦労は、まだまだ続く。
イロハモミジの赤い花が、春の風に揺れている。
2017/4/26 シメ Hawfinch (2017年4月 松戸市)
すっかり花の散った桜に、時折、小鳥がやってくる。それは、シジュウカラだったり、コゲラだったり、アトリだったり、シメだったりする。緑の葉が、辺りを覆い、小鳥たちの姿は、見え隠れしている状態。そのような中で、比較的見えやすいのは、シメかもしれない。
シメのがっしりした嘴が、すっかり鉛色になり、時には、鈍い光を放って、何とも重厚感がある。四月も残りわずかとなり、シメの旅立ちも近いことだろう。園内の木々は、ますます緑の色を濃くしていく。
2017/4/25 ミツユビカモメ Black-legged Kittiwake (2017年4月 波崎)
寒い間、何回か足を運んだ波崎・銚子方面。日によって変動はあるものの、カモメは、ずいぶん数多く見かけた。日に日に暖かさを増し、今では、岸壁に並ぶカモメは、数えるほどになってしまった。
そのような中で、1羽のミツユビカモメを見つけた時は、嬉しかった。それも目の前で水浴びを始めたのである。あの黒い足もしっかり見える。バシャバシャバシャバシャ何度も何度も水滴を飛ばしながら、実に気持ち良さそうであった。体の大きなウミネコが、遠慮がちにミツユビカモメの後ろを通って行く。そんなほのぼのとした光景が、心に残る春の海辺のひとこまである。
2017/4/24 アトリ Brambling (2017年4月 松戸市)
そろそろ旅の途中に立ち寄る小鳥たちの姿が見られるかもしれない。淡い期待で出掛けてみたが、園内には、シメとアトリが見られるだけという。親切な方が、水元公園には、キビタキやオオルリ、センダイムシクイなど色々入っていると教えてくださったが、すっかり花の散った桜に来るシメやアトリを待つことにした。
先日、手賀沼では、桜の花が終わりかけの木に数羽のコムクドリがいるのを見た。小鳥たちは、桜の花が終わりかける頃、花の宴を催すのだろうか。
いつの間にか、数羽のシメに混じってアトリも数羽姿を見せた。しかし、葉と枝と重なり合って、撮影は、なかなか難しい。それでも、かなり黒いアトリが、1羽、何とか見られる位置に現れてくれた。アトリも、もうすぐ旅立ちであろう。
2017/4/23 稲敷の鳥たち (2017年4月 稲敷)
田んぼや蓮田に、春の渡りのシギ・チが、そろそろ姿を見せる頃かもしれない。そう思いながら、久しぶりに稲敷方面の蓮田や田んぼを回ってみる。早くも田植えの済んだ水田が、あちこちに見られ、期待感に胸が膨らむ。数年前までは、早苗の揺れる田んぼに、ムナグロやキョウジョシギ、キアシシギなど簡単に見ることが出来たのだが、今では、それは夢物語のようになってしまった。
この日出会ったのは、タカブシギ15羽の他、タシギ8、セイタカシギ4、コチドリ2、イソシギ、ムナグロ4。何と寂しいことだろう。オオハシシギやエリマキシギも滞在中のようであるが、時間帯がずれると出会いは、難しくなってくる。
今度、稲敷を訪れる時には、春の渡りのシギ・チが姿を見せてくれるだろうか。
2017/4/22 アリスイ Eurasian Wryneck (2017年4月 手賀沼)
久しぶりに訪れた沼のほとり。遊歩道沿いに歩き始めると、枯れ木にレンズを向けている方の姿が目に入った。枯れ木と同じ色で、すぐには分からなかったが、それは、アリスイだった。
そのアリスイが、飛んで、柳の木にとまったり、花のない桜の木にとまったり、草地に入り込んだり、実に様々な動きを見せてくれた。以前、ふるさと公園では、目の前のアリスイを何回も見ているが、今回出会ったアリスイも警戒心がほとんどないように見えた。散歩の人が、すぐ側を通りかかっても、スタスタと道路を横切り、マイペースで草地を歩く。何ともユーモラスなその姿は、心和ませるものがあった。
2017/4/21 コムクドリ Chestnut-cheeked Starling (2017年4月 手賀沼)
桜の花の散る頃に、例年、姿を見せるコムクドリ。今季も数日前から、姿を見せていると言う。早速、出掛けてみたのだが、そう簡単には、出会いのチャンスは、巡って来ない。
三日目にようやくコムクドリらしい姿を見かけた。大きさ、飛び方などから、コムクドリらしい6羽の群れ。その群れが、遠くの桜の木にとまった。レンズを向けてみたもののあまりに遠い。諦めて木陰に入ろうと歩き出したところ、何と、目の前の木にコムクドリ4羽が飛んで来た。まだ柔らかい緑の木に。
何とか数枚撮ったところで、あっさりコムクドリは、飛び去ってしまった。呆気ない出会いであったが、今季も出会えたことに感謝である。
2017/4/20 イソヒヨドリ Blue Rock Thrush (2017年4月 房総)
最近は、街中でも見かけるようになったというイソヒヨドリ。しかし、私は、なかなかそのような出会いには、恵まれず、イソヒヨドリに出会うのは、大抵、銚子の海岸である。それも、何故か、♀ばかり。かなり以前には、江ノ島で、イソヒヨドリ♂を間近に数回、見かけてはいるのだが。
房総の海辺で、綺麗な声が聞こえて来る。どうやらマストの上から聞こえて来るようだ。その声の主は、イソヒヨドリ。時折、飛んで、とまる場所を移動し、また、さえずりを披露してくれる。久しぶりに出会ったイソヒヨドリ♂。街中で出会うより、海辺で出会うと嬉しさが増す。♪チヨチー ピィ ピピ ピィ♪また、イソヒヨドリの歌声が、聞こえて来る。
2017/4/19 ヒメウ Pelagic Cormorant
カワウやウミウとの出会いの機会は、結構多いが、ヒメウとの出会いの機会は、案外少ない。それも夏羽となると尚更である。寒い間に、何回か出掛けた海辺で、ヒメウの姿は、見かけている。しかし、出来れば、緑色の光沢をしたヒメウの姿を見てみたい。
その思いが届いたようだ。先日、出掛けた房総の海辺で、ちょっと距離はあるものの、ヒメウの夏羽に近い個体を見ることが出来たのである。近くには、ウミウがたくさんいて、圧倒されそうな勢いであったが、若鳥も含めて数羽のヒメウが並び、房総の海を眺めて佇んでいた。
2017/4/18 アカエリカイツブリ Red-necked Grebe
昨シーズンも今シーズンも、アカエリカイツブリの個体数は、多いようで、出会いの機会は、ずいぶんあった。4月の海辺では、夏羽になったアカエリカイツブリとの出会いもあるかもしれない。そんな思いで出掛けてみた。夏羽には、まだ、ちょっと早い個体もいたが、ほぼ夏羽に近い個体も多く、一カ所に何と8羽のアカエリカイツブリが集まっていた。その8羽は、換羽の違いは、あるものの、ほぼ夏羽に近い状態で、何とも驚いた。
木々の緑が色濃くなる前に、もう一度、海辺に出掛けてみよう。その時には、アカエリカイツブリのアカエリが、もっと色濃くなっているだろうか。
2017/4/17 ウミアイサ Red-breasted Merganser
今季、ウミアイサには、何度も出会った。今まで、これほどウミアイサとの出会いの機会が多かった年は、ないように思う。それも、何故か、♀との出会いが多かった。一度に2羽、3羽見かけることも多く、10羽を超えるウミアイサ♀を同時に見たこともあった。♂♀合わせると30羽近い数なのだから驚く。
この日、房総の漁港を回っていると、ウミアイサを見かけた。やはり、♀で、3羽が、仲良く、泳いだり、顔を水面につけて、一心に採餌したりの光景を繰り広げてくれた。一羽の目の回りは、黒ずんで、ちょうどアイシャドーをつけたように見えた。その姿は、何ともユーモラスで、楽しく嬉しい出会いとなった。
2017/4/16 コガモ Teal
四月も半ばを迎え、水辺で見られるカモたちも、すっかり少なくなって寂しい限りである。そのような中で、コガモは、まだまだ、あちこちで見かけ、その姿を見るとホッと癒やされる思いがする。
近くの公園の池で出会った時は、コガモの♂と♀が、複数で、泳いでいて、ちょっと楽しい展開を見せてくれた。コガモの♂が、尾をピクッと上げる、いわゆるディスプレイのシーンを披露してくれたのである。この行為は、♂だけと思っていたのだが、1羽の♀が、一瞬、尾を上げた。写真は、撮り損ねたが、ほのぼのと心和むひとときであった。
2017/4/15 シマアジ Garganey
春を迎えると、出会いを楽しみにしているカモがいる。それは、シマアジ。今季、あちこちで、シマアジが見られていると言う。1カ所に♂3、♀3のシマアジが、滞在しているところもあると言うのだから驚く。都内の公園や、沼のほとり、千葉県内の公園など、たくさんの目撃情報を耳にした。
谷津干潟にも姿を見せたと言うので、早速、行ってみた。シマアジは、今まで、何度も出会ってはいるのだが、あのカモの美しさは、魅力的で、何度でも会いたくなる。到着時、眠っていたが、急に顔を上げ、羽ばたきして、ほんの一瞬、泳いでくれた。夕方で、少々色が出にくかったが、嬉しい出会いであった。
2017/4/14 オオジュリン Common Reed Bunting
寒い間には、なかなか出会いの機会のなかったオオジュリン。早春の葦原で、一度出会うと、次々にオオジュリンの姿を見かける機会が巡って来た。頭部が、かなり黒みを帯びた個体も多く見かけるが、冬羽のままの個体もいる。
先日、三番瀬で出会ったオオジュリンは、なかなか楽しい風貌で、ちょっと狸を連想し、思わず、クスッと笑ってしまった。花冷えの日もあったり、冷たい雨の降る日もあったりで、四月は、なかなか天候が落ち着かないが、オオジュリンも、そろそろ旅立ちであろう。来季も、是非、また、元気な姿を見せて欲しいものである。
2017/4/13 ハマシギ Dunlin
この日、春の渡りには、まだ少し早かった三番瀬。ほぼ満潮に近い時間だったので、ハマシギが杭の上で休んでいる。実にたくさんのハマシギである。その声が遠くからでも聞こえて来る。それは、何とも活気にあふれ生命力を感じさせるものであった。
その中の数羽が、時折、飛んで、近くの砂地に降りている。少し歩いて順光側に回ってみると30羽ほどのハマシギが、一心に朝の食事の真っ最中。何とも和やかで、心安まる風景である。何度も何度も群れで飛んでは、また元に戻り、また飛び立つ。しばらくすると1羽も姿が見えなくなった。
潮が引き始めると、今度は、100羽以上のハマシギが、一カ所に集まり、おしゃべりしながら、食事を始めた。春の三番瀬は、実にのどかである。
2017/4/12 ミユビシギ Sanderling
久しぶりの三番瀬で出会ったのは、ミユビシギ。たくさんのハマシギの中に、1羽のミユビシギを見つけた時は、胸が弾んだ。ミユビシギは、九十九里の海岸で、波と戯れている姿を、見ているが、あのときとは、また、違った情景で、新鮮な出会いとなった。
決して綺麗とは言えない場所に、ハマシギがたくさん集まって来る。そのハマシギの群れの中に、おや?と思われる個体を発見。良く見れば、ミユビシギである。この特徴のある顔立ち。何と愛らしいことだろう。この一羽に出会えただけで、心が満たされる。クリッとした目。コロッとした体型。大好きなシギである。
2017/4/11 ミヤコドリ Oystercatcher
慣れない砂地をミヤコドリのいる方向に歩いて行く。長靴は、滅多に履く機会がないので、足になじまず、何と歩きにくいことだろう。久しぶりに出掛けた三番瀬は、春の渡りには、まだ少し早いようであった。野鳥の会のグループと思われるいくつの団体を見かけたが、三番瀬は、広いので、三々五々、それぞれに楽しんでいるようである。
ミヤコドリのところでは、3人の方が、レンズを向けていたので、そのお仲間に入れて頂き、早速、撮影開始。たくさんのミヤコドリの中に、一羽、頸のところに白い輪が、ネックレス状にある個体がいるという。その個体のいる場所を的確に教えてくださる方があり、私も何とか撮影することが出来た。
久しぶりに出会ったミヤコドリ。赤くて長い嘴が、何とも印象的で、心に残るものとなった。
2017/4/10 ミツユビカモメ Black-legged Kittiwake
今シーズン、波崎や銚子には、数回、足を運んだ。銚子では、ミツユビカモメがたくさん見られると聞いていたが、何故か、なかなか出会いの機会が巡って来なかった。シギやチドリの特徴は、ある程度分かるのだが、カモメになると、これが全くお手上げ状態。それが、出会いの機会を減らしているのであろう。
ところが、ある日、車をとめて、海を見ると、目の前にミツユビカモメが泳いでいる。水中に黒い足もしっかり見える。カモメ音痴の私にも、ミツユビカモメの特徴は、流石に分かった。せめて基本8種をしっかり身につけようと、この時、思った次第である。
2017/4/9 タヒバリ Buff-bellied Pipit
寒い日が続き、桜の開花が遅れていたが、急に暖かさを増し、一気にソメイヨシノの開花が進んだ。しかし、花の命は短くて、本当にあっという間に散っていく。地域によっては、まだまだ、これからお花見を楽しめるところもあろうが、最寄りの駅前の桜は、もう散り始めている。
馴染みの田んぼで出会ったのは、タヒバリ。鳥との出会いの少ない昨今、タヒバリとの出会いも嬉しいものである。あぜ道には、カラスノエンドウ、ヒメオドリコソウ、タンポポ、ホトケノザ、オオイヌノフグリなど春を告げる野の花が、至る所に見受けられる。田んぼの春の渡りは、もう少し先だろうか。
2017/4/8 コチドリ Little Ringed Plover
田んぼ回りをして、春の訪れを感じさせてくれるのは、コチドリとの出会いだろうか。コチドリの姿が、田んぼにたくさん見られるようになってくると、春の渡りが本格的になり、他のシギ・チも次々に姿を見せてくれるようになる。
先日、訪れた田んぼでは、真っ先に目に入ったのが、コチドリであった。少し前までは、タシギを至るところに見かけたのだが、この日は、何故か、1羽もタシギの姿を見ることがなかった。ひとつの田んぼに4羽のコチドリ。まだまだ、これから増えてくれることを期待している。
2017/4/7 ホオアカ Chestnut-eared Bunting
手賀沼湖畔で見られているというホオアカ。何故か、私には、縁がなくて、何度足を運んでも空振りばかり。数年前には、冬期、手賀沼周辺では、ホオアカだけでなく、コホオアカを観察したこともあったのだが。
手賀沼湖畔と似たような環境を求めて、隣県に足を運んでみると、あっさりホオアカに出会うことが出来たのである。枯れ草の中で見かけた鳥が、飛んだ。シルエット状態で、何の鳥か分からなかったが、飛んで行った方角を探してみると、すっきりしたところに1羽のホオアカが、とまっている。やっと会えた!嬉しい出会いの瞬間であった。
2017/4/6 オオジュリン Common Reed Bunting
手賀沼湖畔で出会ったのは、オオジュリン。今季、なかなか出会いの機会がなかったが、一度出会うと二度、三度。不思議なもので、出会いの機会が巡って来るものである。
枯れた葦の間を、パキパキ音をたてて、数羽で移動していく。冬羽の個体ばかりであったが、この日は、夏羽に移行中の個体にも出会った。1カ所に3羽のオオジュリンが固まって、一心に食事中。地味で目立たず、ひっそりと葦原の中で過ごすオオジュリン。今季も出会えたことに感謝である。
2017/4/5 オオハシシギ Long-billed Dowitcher
春の渡りを期待して出掛けた稲敷方面の蓮田や田んぼ。お目当てのシギには、出会えなかったが、久しぶりに15羽のオオハシシギの姿を確認することが出来た。
今シーズン、オオハシシギを初めて確認出来たのは、1月21日であった。その時も15羽のオオハシシギを観察している。数年前の稲敷では、考えられないほど、シギ・チの数が激減し、この日、15羽のオオハシシギに出会ったことは、かなりの収穫である。
今月半ば過ぎになれば、春の渡りの最盛期を迎え、田んぼや蓮田が賑わってくれるだろうか。
2017/4/4 ヒレンジャク Japanese Waxwing
昨シーズン、レンジャクを見ることがなかったので、今シーズンは、きっと当たり年。たくさんのレンジャクが飛来することだろうと密かに期待していた。ところが、待てど暮らせど、レンジャク飛来の報は、届かない。
3月も終わりに近づいて、秋ヶ瀬にヒレンジャクが飛来したとのこと。しかし、たった1羽。それでも何とか会いたくて出掛けてみた。レンジャクは、1羽だが、カメラマンは、60人ほど。皆、思いは同じ。枝かぶり、空抜けで、厳しい状況ではあったが、何とか出会えたことに感謝である。
2017/4/3 コブハクチョウ Mute Swan
14年前の春、手賀沼湖畔で出会った9羽のコブハクチョウ。私が、鳥に関心を持つきっかけを作ってくれたのが、その時のコブハクチョウである。今では、手賀沼の至る所で、コブハクチョウを見ることが出来る。
先日、手賀沼湖畔を歩いていると湖面に数羽のコブハクチョウの姿があった。そのうちの2羽の動きに何か感じるものがあり、足をとめて、しばらく観察していると、2羽がもつれ合い、絡み合って、すさまじい光景を展開し始めた。一時は、水しぶきを上げて、何とも凄い迫力!首を絡ませて、愛を語り合っているのであろうか。
手賀沼のコブハクチョウも、今まさに春である。
2017/4/2 ハジロカイツブリ Black-necked Grebe
海辺でも、川や沼のほとりでも、ハジロカイツブリには、良く出会う。今年初めに訪れた渡良瀬でも、ハジロカイツブリを間近に見る機会があった。そのハジロカイツブリが、3月の声を聞く頃には、夏の衣装で身を包み、すっかり見違えるような姿に変身する。
3月初めに訪れた涸沼で、ハジロカイツブリの群れを見たが、かなりの数のハジロカイツブリが、衣替えの真っ最中であった。3月の半ば過ぎに銚子で出会ったハジロカイツブリは、すっかり夏の衣装に衣替えした個体が多く、実に壮観であった。もうしばらく滞在し、全員、真っ黒な姿を見てみたいものである。
2017/4/1 ウミスズメ Ancient Murrelet
今季、なかなか出会いの機会のなかったウミスズメ。昨シーズンは、波崎や銚子で、ずいぶん出会いの機会が多かった。外川漁港では、すぐ目の前の海藻のところに姿を見せ、たっぷりその姿を楽しませてくれた。近すぎて撮影に苦労したこともあった。今季も近くで出会いたい。
その思いが通じたのであろうか。3月半ばに出掛けた波崎で、手の届くほどの距離で、ウミスズメを見ることが出来たのである。波崎に到着して、真っ先に眼に飛び込んで来たのが、ウミスズメであった。どうやら若い個体らしい。顔つきにも幼さを感じ、全体の印象が初々しい。何度も何度も羽ばたきを繰り返し、ブルッブルッと水滴を飛ばしている。何とも微笑ましい姿であった。
しばらくすると、もう1羽。少し大人びた感じのウミスズメが現れ、あっという間に、水中に姿を消してしまった。そこには、水しぶきがあがり、静けさだけが残った。