2017/9/30 アカエリヒレアシシギ Red-necked Phalarope
台風の後に、あちこちでアカエリヒレアシシギの姿が見られたとの風の便りを耳にしていたが、私には、縁がなくて、少々寂しく思っていた。ところが、待てば海路の日和ありのことわざ通り、思いがけず、アカエリヒレアシシギとの出会いの機会が巡って来た。
どなたの姿も見えない田んぼの水面に、まるで木の葉が、クルクル回っているかのように白い鳥が浮かんでいる。双眼鏡で見ると嬉しいことにアカエリヒレアシシギであった。その姿が愛おしくなるほど、綺麗な姿である。クルクル回っているのは、そうして食事をしているのだと気がつき、一層愛おしさが増して来た。
思いがけない嬉しい出会いに心から感謝のひとときであった。
2017/9/29 アカアシシギ Common Redshank
秋の渡りのシギ・チに会いたくて、何度も何度も馴染みの蓮田や田んぼに足を運ぶ。今季、まだ出会えていなかったアカアシシギ。あの赤い足が魅力で、是非、会いたいと願っていた。数日前に知人から、連絡を頂き、綺麗なアカアシシギを今、見たばかりという。すぐに出向くことは出来なかったが、ようやく念願が叶った。
ツルシギの赤い足も魅力的だが、アカアシシギの赤色には、いつも目を奪われる。蓮田の中に立っているので、どうしても泥だらけになってしまうが、それが、また愛おしく思えて来る。アカアシシギの声も哀愁を帯びていて、心に響くものがある。
2017/9/28 タシギ Common Snipe
田んぼや蓮田でジシギに出会う機会が少しずつ増えて来ている。蓮の葉の陰に上手に隠れているタシギを見つけた時は、ニンマリしてしまう。この日、蓮田を回っていると、1羽のタシギが佇んでいた。車で通り過ぎようとして、ハッと気がつき戻ってみると、羽繕いを始めたばかりのようである。
これは、良い機会と思い、連写する。タシギの羽が、詳しく分かり嬉しくなってくる。PCに取り込んで、1枚1枚見ているが、もっと考えて撮れば良かったのかなあと反省しきりである。
2017/9/27 タマシギ Greater Painted Snipe
すっきり晴れ渡った青空。空気もすっきりして心地よい。田んぼは、いつしか収穫が進み、刈田が一面に広がっている。まだ、重そうに稲穂を垂れているところもあるが、やがてすべて刈り取られ寂しい光景に変わってしまうことだろう。
二番穂の陰で、かすかに動いたのは、タマシギ。上手に隠れているように見えるが、すぐに見つけてしまった。きっとかくれんぼは、苦手なのだろう。いつ出会っても嬉しいタマシギ。今度会えるのは、いつだろうか。
2017/9/26 チュウジシギ Swinhoe's Snipe
収穫の済んだ田んぼが、あちこちに目立ち、田んぼが、だんだん寂しくなっていく。まだ一部、収穫の済んでいない田んぼもあるが、やがてどの田んぼも切り株が目立つようになることだろう。
その田んぼで、2羽のジシギがじっとして動かずにいる。そっと車で近づいたのだが、こちらの気配を察したかのように足早に動き始めた。双眼鏡で確認すると、顔立ちも肩羽もタシギではないような雰囲気。PCに取り込んで、じっくり調べることにして、写真を撮る。
帰宅後、PCに取り込んで調べてみると、どうやらチュウジシギのようである。タシギとの出会いとは、また違った喜びが押し寄せて来る。
2017/9/25 ケリ Grey-headed Lapwing
秋が深まる頃、近くの田んぼに姿を見せていたケリ。その田んぼは、開発が進み、工業団地になるという。それに伴い、すっかり姿を消してしまったケリ。出会いの機会が減ってしまったのが、何とも寂しい。
シギチを探しに出かけた蓮田で、ふと気がつくと、1羽のケリが、佇んでいた。嘴は、泥だらけ。蓮田に嘴を突っ込んで、泥だらけになってしまったようである。その姿が、何とも微笑ましく、久しぶりの出会いも嬉しくて、思わずレンズを向けた。秋から冬に向かって、また、ケリに出会う機会も巡って来ることだろう。
2017/9/24 タカブシギ Wood Sandpiper
田んぼや蓮田で、一番出会う機会が多いのがタカブシギだろうか。春の渡り、秋の渡りで飛来するタカブシギも多数いるが、一部は越冬し、長い間、その姿を楽しませてくれる。
警戒心は、非常に強く、蓮田にそっとそっと近づいても、♪ピッピピピ♪と甲高い声で鳴きながら飛び去ってしまう。個体によって様々だが、タカブシギの衣装とも言えるあの羽模様は、何ともお洒落な感じがして大好きである。先日、今まで聞いたことのない鳴き声を聞いた。1羽のタカブシギが、じっと動かず鳴いているようであった。あれは、もしかするとディスプレイだったのかもしれない。もっと観察を続ければ良かったが、後の祭りである。
2017/9/23 ヒバリシギ Long-toed Stint
田んぼに飛来する秋の渡りのシギやチドリ。その姿に心惹かれて、田んぼや蓮田に今まで何度足を運んだことだろう。以前は、ずいぶん数多く見られたシギチだが、ここ数年、出会いの機会が減って何とも寂しいことである。
今季、ヒバリシギには、二度出会っているが、一度目は、距離があり過ぎ、二度目は、近すぎとなかなか条件がそろわない。そして、ようやく三度目に程よい距離に姿を見せてくれたヒバリシギ。その姿をヒバリシギと確認出来たときは、胸が高鳴った。
ここ数年、越冬する個体もいるので、今後が楽しみである。
2017/9/22 ヒクイナの幼鳥 Ruddy-breasted Crake
初めてヒクイナに会ったのは、東京都であるが、その後、千葉県や茨城県で何度か出会っている。一番印象に残っているのは、真っ黒な雛をつれた♂と♀の家族に出会った時のことである。田んぼを横切るとき、家族全員、猛ダッシュ。危険と隣り合わせの日々なので、ゆっくりとは、していられないのであろう。
シギチを探しに出かけた時、草陰から突然走り出した鳥がいた。それがヒクイナの幼鳥であった。その走り方の速いこと、速いこと。桐生祥秀選手も顔負けというくらいの速さである。かなり用心深く、ちょっとした気配にも草陰に入ってしまって、近づいてくれることはなかった。
無事に大きくなって赤味を帯びた成鳥の姿を見せて欲しいものである。
2017/9/21 セイタカシギ Black-winged Stilt
秋の渡りのシギチに会いたくて蓮田や田んぼに足を運ぶ。少しずつ増えて来ているかと思ったが、日によって変動があり、多かったり、少なかったりする。それが、また楽しみで、行き先は、決まって蓮田と田んぼになっている。
ホテイアオイの花が、ちょうど見頃の時に姿を見せてくれたのが、セイタカシギ。スラリとしたスタイルには、いつも心惹かれている。以前は、10羽近くのセイタカシギが姿を見せたこともあったが、今季は、まだ1羽しか会っていない。また、ゆっくり会いたいものである。
2017/9/20 アオアシシギ Common Greenshank
♪ピョーピョーピョー♪蓮田に響き渡るのは、アオアシシギの声。図鑑には、♪チョーチョーチョー♪と書いてあるが、私には、どうしても♪チョーチョーチョー♪とは、聞こえてこない。
何とも哀愁を帯びたアオアシシギの声が、私は大好きである。2羽のアオアシシギがいる蓮田で、しばらく観察していると、採餌しながら、時折鳴いているようだ。鳴きながら、飛んでいる姿もしばしば見かけているので、飛んでいる時と佇んでいる時と、鳴くことがあるようだ。
♪ピョーピョーピョー♪蓮田にアオアシシギの声が響き渡り、秋は、深まっていく。
2017/9/19 エリマキシギ Ruff
私の好きなシギのひとつエリマキシギ。春の渡りにしても秋の渡りにしても、エリマキシギは、居ないかな?と蓮田や田んぼを探し歩く。エリマキシギの独特の羽が、目に入ったとき、いつも胸弾む思いがするのである。
前回、出会ったエリマキシギは、蓮田の波板のところで、もう少し背景の良いところに姿を見せて欲しいと念じていた。その思いが通じたのだろうか。蓮田の中で、緑の草が生えているところに、しばらくじっとしていてくれたのである。シギ・チが好きなのだから、背景は、二の次との考え方もあろうが、やはり、ある程度の環境、背景は、望んでも、高望みとはならないように思う。
2017/9/18 ツルシギ Spotted Redshank
春の渡りで、とうとう出会いが叶わなかったツルシギ。数年前までは、春のお彼岸の頃、ツルシギは飛来し、五月の連休が終わる頃、真っ黒になっている姿を良く見かけたものであった。あれは、過去の話になってしまったのだろうか。
秋の渡りでも、ツルシギに出会う機会は巡って来る。昨シーズンは、秋の渡りでは、何度もツルシギに出会っている。今季もと願っていたところ、収穫後の田んぼに水が入り、そこにツルシギの姿があった。あのスラリとした赤い足を見た時は、嬉しさがこみ上げて来た。シギ・チとの出会いを求めて、相変わらずの田んぼ通いを続けて行きたいと思っている。
2017/9/17 オグロシギ Black-tailed Godwit
秋の渡りの時期を迎えるとオグロシギが群れで飛来するのが、楽しみだった。枯れた蓮の葉の間から、10数羽のオグロシギが姿を見せて、びっくりしたのは、記憶に新しい。しかし、昨シーズンは、1羽とか2羽、多くて3羽を同時に見ただけで、何とも寂しい状況となってしまっていた。
15羽のオグロシギが、蓮田で見られていると聞き、久しぶりの嬉しいニュースに心が弾んだ。私が見たのは、8羽で、後の7羽は、別の蓮田にいるとのことであった。兎にも角にも、たくさんのオグロシギが、一心に餌取りをしている姿を目の当たりにして、胸躍る一日を過ごすことが出来たのである。
2017/9/16 ムナグロ Pacific Golden Plover
春の渡りには、たくさんの出会いがあるムナグロ。秋の渡りでは、少数ながら、姿を見かけることがある。今季、ずいぶん探し歩いたのだが、なかなか出会いの機会がなかった。
いくつかの田んぼや蓮田を回っていると、収穫後の田んぼで、何かが動いたような気がした。一羽は、うずくまるような姿勢であったが、5~6羽のムナグロが、切り株のところを独特の歩き方で動いている。やっとムナグロに会えた!ささやかな出会いであるが、私には、とても大きな喜びとなって、感動が押し寄せて来た。
2017/9/15 ウズラシギ Sharp-tailed Sandpiper
田んぼで見られる秋の渡りのシギやチドリ。数年前から、かなり時期が遅くなり、これからに大いに期待している。赤褐色のベレー帽が、良く似合うウズラシギ。渡りの時期になると、そわそわして、出会いを期待する。
今季、かなり遠くで一度、比較的近くでも出会っていたが、収穫の済んだ広い蓮田でも出会いが待っていた。その蓮田には、たくさんのトウネンとコチドリが、ゆったりとくつろいでいたが、その中に、1羽のウズラシギを見つけた時は、胸が弾んだ。何度会っても嬉しいウズラシギ。蓮田で、たっぷり栄養補給して長旅に備えて欲しいものである。
2017/9/14 タマシギ親子 Greater Painted Snipe
数年前、早苗の揺れる田んぼで出会ったタマシギの親子。その姿が忘れられなくて、早苗の揺れる頃、いくつかの田んぼを探し歩いたのだが、とうとうタマシギを見つけることが出来なかった。
やがて稲穂が色づき、収穫が始まると、そこにひょっこり、タマシギ親子が姿を見せたのである。隙間なく植えられた稲田に、上手に隠れていたのだろうか。タマシギは、♂が子育てをする。3羽の雛は、パパにしっかり寄り添って、お食事をねだっている。その姿が、何とも微笑ましくて、眼に心に焼き付いている。
2017/9/13 クサシギ Green Sandpiper
地味で目立たず、ひっそりと。その言葉が、ぴったりのシギは、クサシギではないだろうか。以前は、あまり出会いの機会がなかったクサシギだが、今シーズン、蓮田に足を運ぶ度にクサシギには、良く出会う。
クサシギは、警戒心が強く、車でそっと近づいても飛ばれてしまうことが多い。しかし、今回出会ったクサシギは、実に友好的であった。なかなかシックな配色の尾羽も、しっかり見せてくれ、こちらを振り向いて、ゆったりと飛び去った。
数カ所の蓮田で、クサシギを見かけているので、以前よりも個体数が増えているのだろうか。出会いの機会が増すのは、嬉しい限りである。
2017/9/12 イソシギ Common Sandpiper
シギの中で、存在感の薄いのは、イソシギかもしれない。それは、出会う機会があまりにも多いからではないだろうか。春の渡り、秋の渡りの時、田んぼで見られるシギ・チが激減しているが、何も出会えずガッカリしているところへ、救世主のように現れるイソシギ。近くの用水路でも、通年で見かける。
8月から9月にかけて、蓮田や田んぼで、イソシギに何回会ったろうか。2羽のイソシギが、鳴きながら蓮田を飛び回っているシーンにも出会った。あれは、多分ディスプレイであったのだろう。
角度によっては、可愛く見えるイソシギ。脇役ばかりでなく、時には、主役で登場である。
2017/9/11 タシギ Common Snipe
蝉の鳴き声もだんだん少なくなり、稲田の収穫が進む頃、田んぼに姿を見せるタシギ。今季、最初に出会ったのは、8月の終わりである。9月に入って、田んぼに足を運ぶと、♪ジェッ♪という声を時折、聞いていたのだが、姿をしっかり見たのは、数日前のことである。
水がわずかに残っている収穫後の田んぼで、しばらくじっと休憩していたが、やがて動き出した。固そうな土のところを一生懸命、突いている。別の田んぼでは、20数羽のタシギの姿を観察したが、この田んぼでは、たった1羽であった。
オオジシギやチュウジシギに比べるとタシギは、眼が小さく、過眼線が太く、嘴は、長く見えるという。秋から冬に向かってタシギとの出会いは、多くなっていくことだろう。
2017/9/10 ヒバリシギ Long-toed Stint
田んぼに飛来する秋の渡りのシギやチドリ。シックな色合いながら、その姿に心惹かれて、田んぼや蓮田に足を運ぶ。以前は、水の入った休耕田が、あちこちにあり、収穫後の田んぼにも多少なりとも水があったと思うのだが、あちこち訪ね歩いても、収穫後の田んぼは、カラカラに乾いている。蓮田には、ネットが張り巡らされ、何とも厳しい状況である。
それでも田んぼに足を運ぶ。会いたかったのは、ヒバリシギ。一度目は、識別も難しいほどの距離。二度目は、近すぎて、400mmで、画面いっぱい。ヒバリシギに今シーズンも会えたという喜びは、私にとって、とても大きい。無事に旅を続けて欲しいものである。
2017/9/9 チュウサギ Intermediate Egret
秋の渡りのシギ・チに会いたくて、田んぼや蓮田を回っているが、出会いは、なかなか難しい。そのような中で、出会ったのが、チュウサギの群れである。緑の大きな葉が、一面に広がる蓮田を背景に真っ白なサギの群れは、何とも美しい。
チュウサギにしてもダイサギにしてもアオサギならば、なおのこと、警戒心が強く、かなり用心して近づかないと飛ばれてしまう。このときは、程よい距離があったのと、手前に少数ながらシギたちの姿があったので、安心したのだろう。実にゆったりとした姿を見せてくれたのである。
2017/9/8 タカブシギ Wood Sandpiper
田んぼや蓮田に飛来する秋の渡りのシギたち。出会いを期待して、8月の半ば頃から、数回、足を運んでいる。しかし、数年前に比べれば、激減し、何とも寂しい限りである。そのような中で、タカブシギには、あちこちで出会う機会があった。
嬉しかったのは、ホテイアオイの花の近くに姿を見せてくれたタカブシギである。車から鳥には、負担がかからないような観察をしているのだが、ずっと同じような姿勢で、何を見つめていたのだろうか。一番出会いの機会の多いタカブシギだが、ホテイアオイの花と共に忘れられないひとこまである。
2017/9/7 アオアシシギ Common Greenshank
哀愁を帯びた独特の声。その声を聞いたのは、8月に入って間もなくの頃であった。しかし、姿をみることはなく、その後、数回、蓮田や田んぼを訪ね歩いたところ、8月末近くになって、かなり近距離で、アオアシシギの姿を見ることが出来たのである。
アオアシシギは、以前は、簡単に出会えるシギであった。ところが近年、環境の変化に伴ってであろうか。出会いの機会は、かなり少なくなって来ている。♪ピョーピョーピョー♪胸にしみいるようなアオアシシギの声が、蓮田の奥の方から聞こえて来る。夏が過ぎ、秋の訪れを感じる田んぼのひとこまである。
2017/9/6 ヨーロッパトウネン Little Stint
田んぼで見られる秋の渡りのシギやチドリ。まだまだ数は、少ないが、出会いを期待して、時折、足を運ぶ。この日、いくつかの蓮田や田んぼを見て回ったが、なかなか出会いに恵まれなかった。しかし、心優しき方に巡り会い、何とも嬉しい出会いとなったのである。その方は、こちらに向かって急いで車を走らせ「ヨーロッパトウネンがいましたよ。」と教えてくださったのである。鳥との出会いも嬉しいが、それ以上に、心遣いの温かさに触れ、深く心に残る日となった。
2017/9/5 ソリハシシギ Terek Sandpiper
干潟では、見る機会が多いが、田んぼでは、あまり見かけないソリハシシギに出会った。遠くから見た時、嘴の反り具合も見えなかったので、タカブシギが3羽いると思ったのだが、近づくにつれ、独特の嘴が目に入り、何とも嬉しくなった。
蓮田の奥の方には、チュウサギが大集合し、何とも豪華なたたずまいであった。手前の方で、熱心に動き回るソリハシシギ3羽は、チュウサギの群れには、全く関心がない様子であったし、チュウサギは、チュウサギで、我関せずの姿勢であった。その様子が何とも楽しくて、心和むひとときを過ごすことが出来た。
2017/9/4 ウズラシギ Sharp-tailed Sandpiper
赤褐色のベレー帽が良く似合うウズラシギ。シギは、どのシギも好きなのだが、渡りの時期になるとウズラシギは、居ないかなと蓮田や田んぼを探し歩く。
この日、2カ所でウズラシギに出会った。1カ所目は、かなり距離があり、観察だけであったが、独特の赤褐色のベレー帽が、目に入ったとき、何とも言えない喜びが、体に走るのを感じた。2カ所目では、2羽のウズラシギが、まずまずの距離にいて、熱心に食事中であった。残念ながら、チュウヒが飛んで来て、あっという間に飛び去ってしまった。
2017/9/3 エリマキシギ Ruff
田んぼで見られるシギ・チに関心を持って何年になるだろう。取り分け好きなシギのひとつが、エリマキシギである。特に春の渡りの時には、夏羽に換羽していく様を見る機会も希にあるので、大いに楽しみにしている。
ふと思いついて出かけた蓮田で、タイミング良く、エリマキシギが姿を見せてくれた。前回、訪れた時は、距離がありすぎて証拠写真にもならなかった。どうやら2羽いるらしいのだが、蓮の葉が、視界を遮って良く分からない。波板が背景で、今ひとつなのだが、エリマキシギの特徴をしっかり捉えることが出来て、嬉しい出会いとなった。
2017/9/2 トウネン Red-necked Stint
春の渡りにしても秋の渡りにしても出会いを楽しみにしているのが、トウネンである。あの小さな体で、長い長い道のりをひたすら飛んで来たことを想像すると、胸がいっぱいになってしまう。
そのトウネンに今季も出会うことが出来た。それもかなり近距離であったので、嬉しさは、ひとしおであった。すぐ近くには、コチドリも数羽いて、スズメまで近づいて来た。何とものどかで心和む蓮田のひとこまであった。しばらくゆっくり滞在して欲しいものである。
2017/9/1 コアオアシシギ Marsh Sandpiper
秋の渡りのシギ・チが、田んぼに姿を見せるのは、7月末頃から8月にかけてであった。それが、数年前から、環境が激変し、シギ・チの飛来もかなり遅くなって、10月~11月という何とも不思議な現象となっている。それでも、田んぼでシギ・チに会いたいとの思いで足を運ぶ。
嬉しいことに、この日、蓮田でコアオアシシギに出会った。近くには、タカブシギも2羽いて、のどかでゆったりとした雰囲気であった。コアオアシシギは、アオアシシギに比べるとずいぶん華奢なイメージで、その姿に心惹かれている。この日は、1羽だけであったが、これから数を増して来ることだろう。