タイトル:九羽の白鳥 とりどり日記

2017/12/31 2017年の思い出

2017年の思い出の画像

今年も残すところ後わずかとなり、この1年を振り返ってみますと色々な出会いが思い出されます。長い間一度は会いたいと願っていたアネハヅルとの出会い。あまりに簡単に間近で出会えちょっと拍子抜けの感がありましたが、嬉しい出会いでした。そして同じ日に、ヤマドリとの出会いもありました。立派な長い尾が、今でも目に焼き付いております。トモエガモの大きな群れにも驚きました。銚子・九十九里方面では、コオリガモ、ウミスズメ、ビロードキンクロ、ウミアイサ、アビ、オオハム、シロエリオオハム、ウミアイサなどたくさんの出会いがありました。なんと言っても稲敷方面の蓮田で、シギたちに出会ったことが一番印象深いでしょうか。ツルシギ、エリマキシギ、ヨーロッパトウネン、オジロトウネン、ウズラシギ、ヒバリシギ、アオアシシギ、コアオアシシギ、オオハシシギ、アカアシシギなど、それぞれのシギの姿が、思い起こされます。12月には、アメリカウズラシギとの出会いもありました。オオジシギ、チュウジシギとの出会いも忘れられません。

田んぼで出会うシギたちに支えられ、そして、このHPを訪問してくださる皆様のお力に支えられ、今年もHP「九羽の白鳥」の更新を続けることが出来ました。心より感謝しております。来る年もどうぞよろしくお願いいたします。

2017/12/30 シマフクロウ Blakiston's Fish Owl

シマフクロウの画像

日本最大のフクロウと言われるシマフクロウ。アイヌ語では、「コタン・コロ・カムイ」と呼ばれ村の守護神としてあがめられて来ました。今、絶滅が心配されています。そのシマフクロウに会いたくて、何度か北海道を訪れました。今は、禁止されたストロボが、まだOKの頃に出会ったシマフクロウ。その大きさと存在感。神秘的な眼差しと風貌。暗闇の中で、その姿は、神々しく、アイヌの人々が、村の守護神とされているそのお気持ちが十分分かる重々しさがありました。忘れらない思い出のひとこまです。

2017/12/29 コゲラ Japanese Pigmy Woodpecker

コゲラの画像

公園や近隣の林、遊歩道などでも見かける機会の多いコゲラ。ところがいざ撮影となりますと、背景などを考え、案外難しいものです。この日、馴染みの公園を歩いていると、例の♪コンコンコン♪という音が聞こえて来ました。「あっ!コゲラの大工さん!」と思い、探してみると桜の木のそばに、コゲラの姿を見つけました。そのコゲラが飛んで、なんとキノコの生えたところに飛び移ったのです。キノコの生え具合が、なんとも風情があり、嬉しくなって、何枚もシャッターを押してしまいました。嬉しく楽しいコゲラとの出会いでした。

2017/12/28 チュウサギ Intermediate Egret

チュウサギの画像

私は、好んで田んぼ周りをします。一番の目的は、春の渡り、秋の渡りで、渡って来るシギたちとの出会いを楽しみにしているからです。しかし、ここ数年、残念なことにシギ・チの飛来数が、激減しております。加えて、他の鳥たちの姿も、ずいぶん少なくなっているように思います。

田んぼでは、サギ類を時折見かけますが、稲の収穫の時期を迎えると一層、その数が増えて来るように思います。ずっしりと実った稲穂、その上に、真っ白なサギの姿は美しいものです。この日の出会いは、チュウサギでした。黄金色の稲穂の上に純白のドレスをまとったチュウサギ。秋の光景にふさわしいひとこまと思いました。

2017/12/27 スズメ Eurasian Tree Sparrow

スズメの画像

身近な鳥の代表とも言えるスズメ。出会う機会は多いのですが、撮影となりますと、そう簡単には参りません。スズメは、可愛くて大好きなのですが、警戒心が強く、そっと近づいても、すぐに飛ばれてしまいます。鳥との出会いの少ない時期に、私は、好んでスズメにレンズを向けます。この日も、あちこちの田んぼを回ってもお目当てのシギ・チに会えない日でした。すぐ目の前で、スズメが何とも愛らしいポーズをしてくれたのです。何とも嬉しい出会いでした。心に残るひとこまです。

2017/12/26 タマシギ Greater Painted Snipe

タマシギの画像

初めてタマシギに出会ったのは、10数年前のことです。まだ鳥のことは、ほとんど何も分かっていない頃でした。田んぼを回っていると早苗の揺れる田んぼに2羽の鳥がいました。それは、タマシギの雄と雌だったのです。初めての出会いが、あまりにラッキーでしたので、タマシギには、いつでもすんなり会えるものと思ってしまいました。ところが、その後、なかなか出会いがありません。シギ・チを探しに出かけた帰りのたんぼ道。何とも嬉しい出会いが待っていてくれました。久しぶりに見るタマシギの親子です。ほのぼのと心和む光景でした。

2017/12/25 ツミ Japanese Sparrowhawk

ツミの画像

桜の咲く頃に飛来すると言われているツミ。近年は、日本にとどまり渡って行かない個体も見かけるようになりましたが、若葉が色濃くなって来る頃、ツミの声を聞くとほっとします。ここ数年、ツミを観察している公園に足を運んでみました。到着とほぼ同時くらいに、あの懐かしい声が聞こえて来たのです。それは、懐かしい友人にでも会ったような何とも嬉しい気分でした。やがて雛が生まれ、無事に大きくなり元気に飛び回るようになりました。夏の日差しの中、元気に飛び回るツミ。暑さを忘れる懐かしい思い出です。

2017/12/24 セッカ Zitting Cisiticola

セッカの画像

♪ヒッヒッヒッ♪チャッチャッチャッチャッ♪賑やかな声が稲田のほうから聞こえて来ます。春から夏の暑さが本格的になる頃まで、田んぼでは、この賑やかな声をたっぷり聞くことが出来ます。

この日は、不思議なことにセッカの賑やかな声が、全く聞こえて来ませんでした。見事に実った稲穂を眺め、写真を撮っていると、小さな鳥が飛んで来ました。一瞬、スズメかと思いましたが、大きさが違います。色も少し白っぽい。双眼鏡をのぞいてみると、なんとセッカです。鳴き声もせず、突然現れたのですから、ビックリです。まだ幼さが残る印象でした。嬉しく思いがけない出会いのひとこまです。

2017/12/23 ソリハシセイタカシギ Pied Avocet

ソリハシセイタカシギの画像

足が長く、白と黒のツートンカラーが、美しいソリハシセイタカシギ。アボセットと呼ばれることも多いのですが、嘴の反り具合とセイタカシギに似たスタイルは、ソリハシセイタカシギと呼ばれる方が、似合っているでしょうか。

数年前、茨城県で出会ったことがあるのですが、今回は、千葉県での出会いです。蓮田にたくさんセイタカシギが抱卵しているところに、1羽のソリハシセイタカシギが、舞い降り、皆を楽しませてくれました。時々、セイタカシギとの諍いもありますが、居心地が良さそうでした。朝の光の中で、その姿をゆっくり観察することが出来、心に残るひとこまとなりました。

2017/12/22 オオルリ Blue-and-white Flycatcher

オオルリの画像

日本三鳴鳥のひとつと言われるオオルリ。姿もその色も鳴き声も美しく、シーズンを迎えると会いたくてソワソワします。春の渡りで、近隣の公園を通過するとき、出会える機会もあるのですが、声を聞くことは出来ても、姿を写真に収めることは、結構難しいものです。

少し足を伸ばしてみると、芽吹き始めた木々の間から、オオルリの声が聞こえて来ます。辺りを見渡すと、ほんの一瞬、オオルリの姿が見えました。しばらく様子を見ていると、程よい位置に姿を見せてくれたのが、このオオルリです。出来れば、背中の瑠璃色が撮りたかったのですが、この後、飛び立ってしまい、ちょっと残念です。また、いつかオオルリにゆっくり出会いたいものです。

2017/12/21 キジ Common Pheasant

キジの画像

日本の国鳥であるキジ。春先になると田んぼで多く見かけるようになります。キジの雄は、華やかで、目を惹きます。太陽の当たり具合によって、緑、紫、紺色が、微妙に変わり、その美しさは、はっとするほどです。「雉も鳴かずば打たれまい」ということわざがありますが、キジは、縄張りを主張するために「ケン、ケーン」と鳴きます。そのとき、羽をバタバタとさせ幌うちをします。その姿は、魅力的で、キジ雄の姿を、いっそう美しく見せているように思います。

早春の田んぼで出会ったキジ。幌うちをする姿が、印象的で、目に焼き付いております。

2017/12/20 ヤマドリ Copper Pheasant

ヤマドリの画像

長い間の夢であったアネハヅルとの出会い。その夢が叶った日、その足で、向かったのが筑波山でした。久しぶりにハギマシコに出会い、気を良くしていると、さらに不思議な出会いが待っていてくれました。なんと目の前にヤマドリの姿。あまりに近すぎて、ファインダーに入りきれません。全く偶然の出会いでしたから、ほんの数人の方とレンズを向けていたのですが、どんどんヤマドリが近づいて来るのです。こんなに長い尾のヤマドリは、剥製でしか見たことがありません。ドキドキしながら、夢の中かと思いながらの撮影でした。

2017/12/19 マガン Greater White-fronted Goose

マガンの画像

伊豆沼の朝は、太陽が昇り始める前から、動きがあります。それは、マガンやヒシクイが、ねぐらにしているからです。彼らは、日の出を待たずに動き始め、餌場である田んぼへ向かう準備を始めます。賑やかな声は、夜のとばりの中でも聞こえますが、飛び立つ前には、いっそう、大きな声になります。

空が白み始める頃、気の早いマガンが飛び立ち始めます。刻一刻と変わっていく伊豆沼の朝。太陽が昇り始めるとマガンの声は、いっそう大きくなり、その羽音と共に、たくさんのマガンが飛び立って行きます。忘れられない思い出のひとこまです。

2017/12/18 マガモ Mallard

マガモの画像

ミコアイサに出会った公園の池には、マガモが、実にたくさん泳いでいる。マガモの雄は、頭部に冬の日差しが当たると、グリーンが、美しく輝く。あまりにも身近なカモで、数も多く、出会いの機会も多いので、目にとめる人は少ないようだ。しかし、グリーンが輝く様を見ると、神秘的で美しいと私は思う。

遊歩道に沿って歩いていると、1羽のマガモが目に入った。今まで、見たことのない仕草を始めたので、大いに慌てて、レンズを向けた。ありふれた種の美しさを見直す機会を、このマガモは、与えてくれたように思う。

2017/12/17 ミコアイサ Smew

ミコアイサの画像

久しぶりに近くの公園を訪れてみると、カモがたくさん増えている。マガモ、コガモ、ハシビロガモ、ホシハジロなど多彩な顔ぶれである。一瞬、すぐ近くで潜水した鳥がいた。おや?と思って再び姿を見せてくれるのを待っていると、少し遠ざかってしまったが、ミコアイサが姿を見せてくれた。先日、近くの川で、ミコアイサの雄には出会っているが、雌は、今季初めてである。

昨シーズンは、雄も雌もこの公園で、ゆっくり観察することが出来た。今季も、姿を見せてくれたことに感謝しつつ、しばらくミコアイサの動きを楽しませてもらった。ゆっくり滞在して欲しいものである。

2017/12/16 カシラダカ Rustic Bunting

カシラダカの画像

寒さを迎えると必ずと言って良いほど、出会いの機会が巡ってくるのがカシラダカ。シギたちの出会いが少なくなり、寂しい思いをしているときに蓮田に姿を見せてくれるのがカシラダカであった。ところが、今季は、シギ・チの姿もあまりに少なく寂しいのに加えて、カシラダカの姿を全く見かけなかった。

12月にしては、少々暖かく、過ごしやすい日に蓮田を訪れてみると、草陰からワァーと飛び立った鳥がいる。実にたくさんのカシラダカであった。中には、ホオジロも混じっていたのかもしれないが、その数の多さに驚いた。車らではなく、徒歩で蓮田を回っていたために飛び立たれてしまったが、注意深く蓮田を徒歩で、回ってみると、あちこちでカシラダカの姿を見ることが出来た。これで一安心。嬉しい師走の朝であった。

2017/12/15 オオカワラヒワ Oriental Greenfinch

オオカワラヒワの画像

冬の日差しを浴びて、蓮田の水面は、水色が美しい。鳥影が薄く、あちこちの蓮田を回っても寂しい限りであるが、数羽のカワラヒワが目の前を飛んで行った。写真に撮りたかったなあと少々残念な気持ちで、土手下の蓮田を見下ろすと1羽のカワラヒワの姿が見える。嬉しくなって、早速レンズを向ける。夏場に見るカワラヒワと違って、ちょっとどっしりした雰囲気。頭部も灰色味が強い。

自宅に帰って、パソコンに取り込んでみると、頭部の灰色味だけでなく、三列風切の白い部分も太く見える。冬場に多く見られるというオオカワラヒワのようである。蓮田の水を飲んでいる様子もじっくり観察出来、嬉しく心に残る朝となった。

2017/12/14 オオヒシクイ Bean Goose

オオヒシクイの画像

ずっと気になっていたオオヒシクイの飛来。今季は、飛来するのが、遅れていたようだが、115羽をカウントしているとのこと、今年も無事に飛来してくれたことに安堵と嬉しさでいっぱいである。伊豆沼や蕪栗沼を訪れたときは、その数の多さに驚いたが、オオヒシクイが、身近なフィールドで観察出来るのは、なんとも嬉しい限りである。

田んぼの落ち穂で、十分事足りているのだろうか。干拓地を訪ねたときは、数羽が、首をあげて、周りの様子を見ているようであったが、他のオオヒシクイは、ぐっすり休んでいるに見えた。旅立ちの日まで、ゆっくり羽を休め、栄養補給してもらいたいものである。

2017/12/13 ミコアイサ Smew

ミコアイサの画像

近くの川で、ミコアイサが見られているという。昨シーズンは、公園の池で、何度も見る機会があったミコアイサ。今季は、まだ一度も出会っていない。早速、現地に出向いてみると、数人の方の姿が見える。お仲間に入れていただき、ミコアイサの出現を待つが、いっこうに出て来る気配がない。しばらく近くの田んぼを回って来ることにした。

田んぼでは、ミヤマガラス、コクマルガラスを見たが、写真は、逆光でどうにもならない。再び、川に戻ってみると、ミコアイサが、葦の間から、見え隠れしている。葦が、姿を遮って、写真は、難しい。それでも何とか撮ることが出来た。今季初めての出会いに感謝のひ

2017/12/12 コアオアシシギ Marsh Sandpiper

コアオアシシギの画像

収穫の済んだ蓮田が広がる光景は、少々寂しくもあるが、ほっとして心安らぐ空間でもある。時折、越冬のシギ・チを探しに足を運ぶが、相変わらず寂しい状況である。なぜ、このようにシギ・チが少ないのか、それは、野鳥全般についても言えることなのかもしれない。

そのようなことを考えながら、いつもの蓮田に向かう。嬉しいことにコアオアシシギが、1羽、せっせと採食中。冬羽のコアオアシシギをゆっくり見られる機会は、なかなかないので、絶好のチャンスである。広い蓮田をスマートなコアオアシシギが、行ったり来たり。出会いの少ない中での嬉しく貴重な時間であった。

2017/12/11 メジロ Japanese White-eye

メジロの画像

♪チーチー♪チーチー♪小さな声が聞こえて来る。マユミの木に飛んで来たのは、メジロ。どうやらコゲラと入れ替わり立ち替わりマユミの実を啄むに来るようである。コゲラの時もそうだったが、葉かぶり、枝かぶりで、ほとんど姿が見えない。かすかに葉が動くので、姿を見せてくれるのをじっと待つ。

やっとメジロが姿を見せてくれた。マユミの赤い実を一口、パクッ!と啄むと、すぐに飛んで行ってしまった。野鳥にとって木の実は、大切な食料源。コゲラもメジロもマユミの実を啄み、元気そのもの。幸せな時間が流れてゆく。」

2017/12/10 オジロトウネン Temminck's Stint

オジロトウネンの画像

ほとんで出会いは、ないに等しいのだが、それでもわずかな可能性を期待して相変わらず蓮田に足を運んでいる。嬉しいことに2カ所で、オジロトウネンに出会うことが出来た。特徴のある羽と黄色い足。最初の場所では、かなり距離があり、ファインダー越しにその姿をやっととらえることが出来た時は、嬉しくて心が弾んだ。

2カ所目は、ご親切な方に教えていただき、かなり近い距離でゆっくり観察することが出来た。独特の羽模様、泥まみれの黄色い足、ころころとした体型。オジロトウネンの姿を見るとほっとして心が安らぐ。久しぶりの嬉しい時間であった。

2017/12/9 コゲラ Japanese Pigmy Woodpecker

コゲラの画像

小鳥たちの大好きなマユミの実。赤い実を啄む小鳥たちの姿を想像しただけで、わくわくしてくる。散歩の人が良く通る道沿いにマユミの木があり、メジロとコゲラが、時折、訪れるという。マユミの木は、二本あるのだが、あまり色づきの良くない方にばかりコゲラが姿を見せる。それも葉かぶり、枝かぶりのところばかりなので、写真は、なかなか厳しい。

しばらく待つと、コゲラが声もなく、姿を見せた。やはり手前の葉が、コゲラの姿を隠してしまって、ほとんど姿が見えない。根気よく待つことしばし。何とか姿を見せてくれたコゲラ、マユミの赤い実をぱくっと啄んで飛んで行ってしまった。

2017/12/8 オオハシシギ Long-billed Dowitcher

オオハシシギの画像

越冬のシギ・チとの出会いを期待して、相変わらず蓮田に足を運んでいる。出会いが少ないのは、承知の上なのだが、やはり現実の厳しさにがっかりすること、しばしばである。そのような中で、ずいぶん前に情報をいただいて、なかなか出会いの機会が巡って来なかったオオハシシギに会うことが出来た。

最初、目に入ったときは、シルエット状態で、草陰にいたので、それがオオハシシギであるとは、はっきり断定出来なかったが、特徴であるあの長い嘴を見た時は、ほっとして嬉しくなった。オオハシシギは、越冬して当たり前と思っていた考えは、通用しなくなり、寂しい限りである。冬の気配漂う蓮田で、2羽のオオハシシギと出会えたことは、心に残ることであった。

2017/12/7 ヒヨドリ Brown-eared Bulbul

ヒヨドリの画像

♪ピーヨ♪ピーヨ♪静まりかえった公園に賑やかな声が聞こえて来る。どうやらたくさんのヒヨドリが集まって来る場所があるようだ。赤い実のなるイイギリの近くまで来るとヒヨドリの声は、一段と賑やかになってくる。

赤い実をくわえたヒヨドリを何とか撮影したいと思うのだが、枝かぶりだったり、葉の奥だったり、なかなか思うようには、撮らせてくれない。イイギリの実は、すでにずいぶん食べ尽くされていて、残りはわずか。お天気が良すぎて、光線が難しかったが、しばし、撮影を楽しむことが出来た。

2017/12/6 ヒドリガモ Eurasian Wigeon

ヒドリガモの画像

寒さを迎えるとカモたちの飛来が楽しみになってくる。公園の水辺には、たくさんのヒドリガモが飛来し、賑やかに、そして和やかにくつろいでいる姿を見かけるようになった。たくさんのヒドリガモが、陸に上がって採食している姿を見ていると、ほっとして心がぽかぽかと温かくなってくる。

公園の木々が色づき、湖面に、その黄葉が映ると素敵なキャンバスになる。そこにヒドリガモの雄と雌が、姿を見せると、思わずシャッターを押したくなる。ゆったりのんびり、公園の水辺では、静かに時間が流れて行く。

2017/12/5 ホオジロ Meadow Bunting

ホオジロの画像

越冬のシギ・チに会いたくて、時折、蓮田に足を運んでいるが、出会いはないに等しいくらい寂しいものである。収穫の済んだ蓮田も多いが、まだまだお正月の出荷を控え、これからのところも多く、至る所にネットが張り巡らされている。蓮田を訪れる度に、なんとも複雑な心境になってくる。

そのネットなのだが、カモやシギたちには、危険この上ないのだが、ハクセキレイやタヒバリなどが、ちょこんとネットに乗っている姿を何度か見かけたことがある。この日は、ホオジロが3羽飛んで来て、目の前のネットに1羽がとまった。そのホオジロのなんと可愛いことだろう。ネットの上を楽しんでいるようにも見え、久しぶりに心が和んだ。

2017/12/4 ヨシガモ Falcated Duck

ヨシガモの画像

アメリカヒドリに出会った水辺で、ヨシガモにも出会った。例年、ヨシガモを良く見かけるのは、印旛沼なのだが、今シーズンは、まだ出会えていなかった。野鳥のことは全く分からなかった頃、近隣の公園で初めて見たヨシガモの姿は、印象深く、カモといえば、私の中では、ヨシガモを思い描く。

ナポレオン・ハットと呼ばれる頭部が、初冬の日差しを浴びて、美しく輝く。光沢を帯びた緑色がなんとも魅力的である。近くには、ヨシガモの雌の姿もあった。やはり雌は、可愛らしい。思いがけずヨシガモの雄と雌に出会え、満足の鳥見となった。

2017/12/3 クサシギ Green Sandpiper

クサシギの画像

相変わらず、時折、蓮田に足を運んでいる。もちろんシギ・チとの出会いを期待しているのだが、なかなか出会いは、難しい。そのような中で、嬉しいことにクサシギの姿を見かけた。蓮田には、ネットが張り巡らされているところが多く、シギ・チとの出会いを難しくしているように思うが、出会えたときの嬉しさは、なんとも格別な思いがする。

木々の隙間から見下ろすようなところの蓮田であったが、広々とした蓮田に1羽のクサシギの姿を見つけたときの嬉しさは、なんと表現すれば良いのだろう。一時は、クサシギには、良く出会っていたのだが、しばらく出会いがなかったから、その嬉しさは、いっそう大きなものであった。

2017/12/2 アメリカヒドリ American Wigeon

アメリカヒドリの画像

アカウソに会いたくて出かけた公園は、すっかり実を食べ尽くしてしまい、残念ながらアカウソに出会うことは出来なかった。公園の水辺には、たくさんのカモの姿が見られるので、折角の機会と思い、ゆっくりカモを観察することにした。

地元のカメラマンの方々が、レンズを向けていたのは、アメリカヒドリである。私もお仲間に加えていただき、しばしアメリカヒドリとの出会いを楽しんだ。この日のアメリカヒドリは、実に愛想が良く、何度も何度も羽ばたきをして皆を楽しませてくれた。程よい距離で、ゆっくり出会えたことに感謝のひとときであった。

2017/12/1 タカブシギ Wood Sandpiper

タカブシギの画像

早いもので今日は、もう師走。新しい年を迎えたのは、つい先日のような気がするが、バタバタと慌ただしく過ごしているうちに1年の終わりの月を迎えてしまった。

鳥見の方は、越冬するであろうシギ・チとの出会いを期待して相変わらず、時折、蓮田に足を運んでいる。しかし、今シーズンは、あまりにも寂しい状況で、シギたちの姿を見かけるのは、ごくまれである。タカブシギは、数個体見かけることがあるが、近くでゆっくり見かけることは、ほとんどないに等しい。

そのような中で、この日出会ったタカブシギは、車からの観察とはいえ、程よい位置で、ゆっくり採食するシーンを見ることが出来た。タカブシギの羽は、地味であるが、その美しさには、いつも魅了されてしまう。